九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

人吉

秋分の日 奥球磨の文化財を探訪

昨夜は「多良木町交流館石倉」にコンサートを聴きに行きました。 この「石倉」は昭和10年に多良木農業会(現在のJAの前身)が米倉庫として建てたもので、国の有形文化財に指定されています。 都会ならともかく、交通の不便な奥球磨の多良木町に、このような…

台風一過 生神女誕生祭

今日はユリウス暦の9月8日。正教会ではイエスの母マリヤの誕生を記念する生神女誕生祭です。 イコン「生神女誕生」 マリヤの誕生を記念することは、ローマ帝国でキリスト教が公認された4世紀に始まりました。これはキリストの降誕を祝う降誕祭(クリスマス)…

台風の真っただ中!

大型の台風14号の接近で、一昨日夜の時点で今日の熊本巡回を取り止めたことは既に書きました。 今回の台風は伊勢湾台風と並ぶ、過去最強クラスと聞いているので、十分に警戒しないとなりません。 予報では、台風は薩摩半島の西岸を通って、今日の未明から午…

水害から2年 昨日と今日

いま住んでいる人吉の司祭館の庭木が伸びすぎて、近所から苦情になってしまいましたので、今日はシルバー人材センターの方たちに剪定作業をしてもらいました。しばらく手を加えなくても良いように、思い切り短くしてもらったので、日当たりも良くなって気分…

主の顕栄祭 収穫への感謝とキリスト教の伝統

今日は人吉ハリストス正教会で、主の顕栄祭を執り行いました。 主の顕栄祭とは、キリストの変容(マタイ17章)を記念する祭で、本来の祭日は8月19日(ユリウス暦の8月6日)です。 祭の位置づけとしては、復活祭に次いで重要な12の祭「十二大祭」の一つ。つま…

元特攻隊員の話

今日は球磨川のほとりで、人吉花火大会が開かれました。 2020年は大水害で中止になり、昨年もコロナで中止になってしまいました。私たち夫婦が人吉に来たのは2019年秋だったので、人吉の花火を見るのは今回初めてです。 川沿いは見物客で混雑しているだろう…

大雨の人吉 皆さんの地域でも警戒を

一昨日、東京出張から戻りました。 教会報に先週末の全国公会の報告記事を載せることに加え、年に二回発行している西日本教区の教区報の編集当番が回ってきたので、この二日間は原稿書きと編集作業に追われています。神父というより完全にライターになってい…

災害と人吉

異常に早い梅雨明けで、天候はもう真夏になってしまいました。 さらに一昨日は台風が九州に上陸。当地で大雨には慣れっこになってしまったので、この台風は大したレベルとは思えませんでしたが、7月になった途端に台風上陸というのも異常気象ですね。 昨日は…

大水害から2年 復興祈念の竹灯籠

人吉球磨地方に壊滅的な打撃を与え、67人(行方不明含む)もの方たちが犠牲になった令和2年7月豪雨災害から今日で2年です。 人吉市では午前10時に、犠牲者への黙祷を呼びかけるサイレンが鳴らされました。 球磨川流域で多くの方が犠牲になった令和2年7月豪雨…

帰って来た愛車 これで心置きなく巡回へ

週末の大阪出張から戻ってから、人吉では連日真夏のような猛暑が続いています。梅雨はどこに行ったのかと思います。 時たま短時間の大雨が猛烈に降り、それが上がると強い日差しが照りつけるのですが、日本ではなく、まるで熱帯の国にいるようです。他の地域…

事故 その後

5月に入って急に春先のような冷え込みが続いていましたが、ここ数日は日中30℃近くまで気温が上がってきました。 遅れていた近所の田植えも続々と始まりました。 今朝は司祭館の前の田んぼでも、田植えが行わていました。 司祭館の前の田んぼ さて、先週土曜…

鹿児島と人吉で祈祷 自分の交通事故のことは後回し

一昨日は九州道で事故に遭って大変でしたが、九州には私以外に神父がおらず、誰にも代わってもらえませんので、昨日は朝から予定通り鹿児島ハリストス正教会に行き、聖体礼儀を執り行いました。 www.youtube.com 鹿児島教会の敷地にはたくさんの植物が植えら…

熊本巡回と高齢信徒へのケア

昨日は熊本ハリストス正教会に巡回。復活大祭の聖体礼儀を執り行いました。 今年の復活大祭の祭日は4月24日で、それ以後は毎週日曜日ごとにテーマがあって「○○の主日」という名称もついており、聖書の朗読箇所も当然違うのですが、私は一人で4教会を兼務して…

人吉での復活祭と廻家祈祷

昨日は人吉ハリストス正教会で復活祭の祈祷を行いました。 www.youtube.com 復活祭の祈祷は、聖堂の外を一周して回る十字行でスタートします。4月24日の鹿児島での祈祷は大雨で十字行を取り止めましたが、今回は朝から晴天で十字行をすることができました。 …

チャイコフスキーとウクライナ

4月24日以降、毎週日曜日は九州各地の教会を巡回して復活祭の祈祷を行っています。 明日はホームグラウンド(?)の人吉教会での復活祭です。 連休で出張している間に雑草が猛烈な勢いで伸び、復活祭の開式の十字行(聖堂の周囲を行列すること)にも支障をき…

鹿児島で迎えた復活祭

鹿児島への出張三日目。今日はいよいよ復活大祭です。 復活大祭の祈祷は深夜に開式し、日の出前に終わらなくてはならないというのが正教会の定めです。聖書には、日曜日の夜明けにマグダラのマリヤらがイエスの墓に行った時、既にイエスは復活した後で墓には…

聖大木曜日について

今日は復活祭前の木曜日。正教会では聖大木曜日(Holy Great Thursday)といいます。キリストが十字架につけられる前夜、12人の弟子たちと囲んだ晩餐を記念します。 一般的には「最後の晩餐」と呼ばれますが、正教会ではこの時にキリストがパンと葡萄酒をご…

受難週間の祈祷 & ウクライナ支援活動の進展

今週は復活祭前の1週間「受難週間」(Passion Week)です。読んで字のごとく、キリストの受難を記憶する期間であり、毎日祈祷を執り行っています。 月曜日から水曜日までは、それぞれ7つの祈祷(早課、一時課、三時課、六時課、九時課、晩課、先備聖体礼儀)…

聖枝祭 「枝」とは何の木の枝?

今日は人吉ハリストス正教会で聖枝祭の聖体礼儀を執り行いました。聖枝祭とは復活祭の1週間前の日曜日で、イエスのエルサレム入城を記念する祭日です。 www.youtube.com ヨハネによる福音書12章では、エルサレム市民がシュロの枝を持ってイエスを迎えたとあ…

九州でのウクライナ支援活動者の皆さんとともに

人吉では連日夏日が続いていて、あたり一面いろいろな花が咲き誇っています。 人吉ハリストス正教会の敷地の入口にはフジの木が自生しているのですが、この花も見事に満開です。 人吉ハリストス正教会に自生しているフジの木 さて先月の鹿児島巡回の時、ウク…

二人のマリヤにささげた週末

先週の土曜日は人吉ハリストス正教会で、大斎第五土曜日の早課と聖体礼儀を執り行いました。 この日は生神女(イエスの母)マリヤに捧げられた日であり、早課の中で司祭が生神女を讃美するアカフィストという祈祷文を朗読することから、「アカフィストのスボ…

生神女福音祭 そもそも「福音」って何?

私の住む人吉では、日中の気温は連日20℃を超え、桜もほとんど散ってしまいました。教会の敷地に勝手に生えている菜の花もすくすく成長し、雑草のレベルを通り越してちょっとした茂みのようになっています。第三者的に花を眺めている分には良いかもしれません…

教会の新年度とは?

今日は4月1日。わが国では一般に新年度とされています。 これは、明治新政府が官公庁の会計年度を4月1日始まりとしたことに由来します。これに引っ張られる形で、学校の学年や多くの民間企業の会計年度も4月始まり・3月締めになっています。 私が以前勤めて…

奥球磨の桜と歴史を探訪

数日前、地元で桜が開花しましたが、たちまち見頃になりました。 天気予報で明日の南九州は大荒れの悪天候になると言っていましたので、散ってしまう前に今年の桜を見ておこうと思い、水上村の市房ダムまで行ってみました。 ここのダム湖畔には約1万本の桜が…

東日本とウクライナ 理不尽に命を奪われた人々への祈り

昨日、3月10日は1945年の東京大空襲で、10万人を超える東京都民が亡くなった日です。 太平洋戦争は1937年の日中開戦、つまり日本の中国への軍事侵攻が発端ですが、為政者が始めた戦争に多くの一般市民は責任がありません。よって彼らが攻撃対象とされ、いく…

シリアの聖エフレムの祈り「兄弟を裁かせないでください」

いよいよ大斎(Great Lent)、つまり4月24日の復活祭を迎える前の7週間の準備期間に入りました。 「大斎初週」、つまり大斎に入って最初の一週間は特に重要で、「大斎初週祈祷」という一連の祈祷が朝から晩まで行われます。 もっとも修道院などとは異なり、…

大斎のスタートは「赦し合い」から

今日は人吉ハリストス正教会で聖体礼儀を行いました。 大斎前の最終日であり、酪農製品を食べ尽くす日曜日という意味で「乾酪の主日」(Cheese Fare Sunday)、また夕刻の赦罪の晩課で参祷者全員が自らの過ちを互いに赦し合うことから「赦罪の主日」(Sunday…

ウクライナと全世界の戦禍に苦しむ人のための祈り 毎週続けます

ウクライナへのロシア軍の侵攻が始まって2週目に入りました。 先週末の鹿児島巡回では、戦争で理不尽に生命を奪われたウクライナ市民のために永眠者祈祷(死者の連祷)を献じました。 しかし、戦闘は拡大の一途であり、国外に逃れた人々が既に100万人を超え…

人吉教会の信徒総会

昨日は人吉ハリストス正教会で「蕩子の主日」の聖体礼儀を行いました。蕩子の主日とは、聖体礼儀の中で福音書から「放蕩息子のたとえ」(ルカ15:11-32)が読まれることにちなむ呼称です。 聖体礼儀の説教「放蕩息子のたとえが示す意味」 www.youtube.com 「…

ストレスフリーな日常を求めて

私はほぼ毎週末に車で出張しているので、冬場は特に天気予報をいつもチェックしています。 人吉は山奥であり、水害後はいまも鉄道が来ていないので、降雪や道路の凍結があるとどこにも行かれなくなってしまうからです。 文字通り「陸の孤島」であり、そこに…