九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

東京での出来事&個性的なわが子たち③

月曜日は2009年に亡くなった父の十三回忌法要を営みました。 命日は7月ですが、その時は緊急事態宣言下であり、10月に延期された姪の結婚式に私たち夫婦が来ることが分かっていたので、それに合わせて母が法事を延期しました。 たまたま72年に亡くなった祖母…

東京での出来事&個性的なわが子たち②

東京にいる間に、義母の墓参りに行くことにしました。 墓は鎌倉市内のカトリック墓地にあります。 もともと、生後すぐ亡くなった妻の兄のために義父が建てた墓ですが、後に義父の両親や兄など、カトリック信者でない本家の人々も入ったため、今は事実上、妻…

東京での出来事&個性的なわが子たち①

昨日まで東京に戻っていて、一週間近く投稿できませんでした。 週末に夫婦で姪(妹の長女)の結婚式に出席したためです。 姪と新郎は早稲田大学時代、同じサークルでした。 在学中は姪の側の片想いで、交際を始めたのは卒業後とのこと。彼は出身地の長野県の…

「ことば」で伝える努力 私のネット媒体の活用スタイル

昨日は阿蘇山の噴火に驚かされましたが、幸いなことに被害は発生しておらず、今のところ噴火活動は沈静化しているようです。 さて、今日の人吉は最高気温が13.9℃。昨日までは朝晩の最低気温がそのくらいで、急に秋になったと思ったら、今日はもう冬のように…

阿蘇山が噴火

今日は在宅で仕事をしていましたが、正午前にNHKの天気予報とニュースを見ようとテレビをつけたら、ちょうどその直前に阿蘇山の噴火が始まったということを報じていました。 阿蘇中岳が噴火 警戒レベル3、火口から2キロ入山規制 | 2021/10/20 13:40 - 熊…

日本古代史の地・宗像を探訪

先々週の福岡巡回の前に、わが国の古代文化の地の一つである宗像(むなかた)を訪ねました。 宗像を支配した豪族・宗像氏は、弥生時代から続く「海人族」の長です。彼らは玄界灘の海運と漁業を古代から支配してきました。 また、宗像氏は日本最古の神社の一…

人吉から水俣へ 今も水俣病患者のために働くドクター

今日は人吉ハリストス正教会で生神女庇護祭の聖体礼儀。 生神女庇護祭は人吉教会の堂祭(教会の記念日)ですが、コロナ禍でもあり、祈祷以外に祝賀会などの行事は行いませんでした。 生神女庇護のイコンを教会の境内に咲いた花で飾り付け www.youtube.com そ…

生神女庇護祭 神でないマリヤになぜ祈るのか

10月14日(ユリウス暦の10月1日)は、正教会独自の祭日である生神女庇護祭(しょうしんじょひごさい)です。 この祭日は10世紀に起きた生神女庇護の奇蹟に由来するものです。 10世紀初め、ビザンチン帝国はイスラム諸国の度重なる侵略を受け、首都コンスタン…

「永遠の記憶」と「幾とせも」 永遠と永久はどこが違う?

正教会では永眠した人には「永遠の記憶」(Memory Eternal!)、存命の人には「幾とせも」(Many Years!)と、祈りの言葉が決まっています。 どちらも平たく要約すれば、神がその人をいつまでも変わることなく覚えてくださいますように、という意味になります…

三浦綾子作品『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』の映画化

本日、10月12日は作家・三浦綾子の永眠日です。 代表作『氷点』は広く知られていますが、彼女は何度も病魔と闘いながらプロテスタントの熱心な信仰を貫いた人でもあります。 彼女の作品に、わが熊本が生んだ矢嶋楫子(1833-1925)について書いた『われ弱けれ…

愛犬と別れて1年 大伯父になる

九州地方、特に人吉は季節外れの猛暑が続いています。 9月18日から10月8日まで、21日間連続で最高気温30℃以上の真夏日でした。土日はようやく30℃を下回りましたが、それでも29℃。私たちが週末に出張していた熊本市内はやはり30℃超え。今日は人吉市内も31℃で…

熊本に巡回しました

この週末は熊本に巡回しました。 昨日は午後から妻が熊本市内で手話検定を受験するため、試験会場まで送りました。 妻は1年半くらい前から、福祉に役立つ資格を取りたいと言って手話の講座に通っています。今回、初めての受験です。 妻への慰労ということで…

人吉の伝統民俗文化「球磨神楽」

人吉のシンボル・青井阿蘇神社は8世紀に創建された神社で、楼門や社殿は国宝に指定されています。 昨年の水害では浸水で大変な被害を被りましたが、急ピッチで復旧が進められてきました。 その青井阿蘇神社の例大祭が10月3日から始まる「おくんち祭」です。 …

山鹿のレトロな魅力 ②伝統ある温泉と灯籠まつり

山鹿は12世紀に温泉が発見され、保養地としても有名でした。 1640年、熊本細川藩の初代藩主・細川忠利が藩主専用の休息所「山鹿御茶屋」を開設。これが明治以降、一般市民に開放されました。 1898年、豪商たちが松山・道後温泉本館を建てた棟梁を山鹿に呼び…

山鹿のレトロな魅力 ①八千代座

くまもと復興国際音楽祭の演奏会を聴きに山鹿に行きましたが、この山鹿は明治時代にタイムスリップしたような、レトロな魅力満載の街ですので、複数に分けてご紹介します。 山鹿は今でこそ鉄道の通っていない、熊本県北の田舎町ですが、古くは菊池川の水運を…

くまもと復興国際音楽祭

先週の木曜日、9月30日に熊本県北の山鹿市まで「くまもと復興国際音楽祭」の演奏会を聴きに行きました。 これはNHK交響楽団コンサートマスターのMAROこと、篠崎史紀氏を音楽監督とする熊本県内のクラシックのコンサートツアーです。 本来は昨年から始まるは…

福岡巡回から戻りました

今日は福岡伝道所に巡回し、聖体礼儀を行いました。 福岡県はずっとコロナ緊急事態宣言下にありましたが、ようやく解除されたからか、20人も参祷者がいて嬉しい限りです。 しかし飛沫感染防止対策として、司祭である私と聖歌者である妻以外は祈祷中、歌を歌…