九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

サマリヤ婦の主日 キリストとの出会いが人生を変える

今日は人吉ハリストス正教会で「サマリヤ婦の主日」の聖体礼儀を執り行いました。 これはヨハネによる福音書第4章に記された、イエスとサマリア人の女との出会いを記憶するものです。 イエスとサマリアの女(ヨハネ4章) www.youtube.com この福音書のテーマ…

子どもたちの広場づくり

今日は人吉ハリストス正教会の児童開放日「アソビバ」です。梅雨入りしてから久しぶりの快晴に恵まれました。 境内地の草刈りをして、子どもたちが遊べる広場が完成。 これまでは悪天候で、子どもたちは狭苦しい旧司祭館の中で遊んでいたのですが、今日は幹…

教会境内の草刈り

コロナ緊急事態宣言が予想通りとはいえ延長されました。 わが熊本県は福岡県と異なり、緊急事態宣言ではなく、まん延防止措置の対象地域です。 県内の感染者は圧倒的に熊本市に集中してはいますが、人吉球磨地方もこのところ感染者が立て続けに出ています。 …

教会はコロナワクチン接種に賛成か反対か

昨日、午後5時に急にスマホが鳴り出し、緊急避難情報が表示されました。これから人吉地方が大雨になるので、高齢者を優先して避難するように、との内容です。 今は雨なんか降っていないのになぜ、と思いましたが、昨年の豪雨災害は未明に発生したため、逃げ…

準絶滅危惧種・ツクシイバラ 大洪水から蘇った世界で唯一の群生地へ

昨日は西日本教区の年次決算の事務で一日デスクワークでした。 京都の教区事務局が管理している口座の出入金記録と、私がつけている出納帳を照合し、一年分の費目別の仕訳帳を作成するのですが、老眼のためか細かい字を見続けていて目も頭も痛くなってしまい…

スラヴ民族に文字を キュリロスとメトディオスの功績

5月24日(ユリウス暦の5月11日)は、キュリロスとメトディオス兄弟の記念日です。 彼らは9世紀にテッサロニキで生まれたギリシャ人で、弟のキュリロス(スラヴ語でキリル)はスラヴ語のアルファベットである「グラゴル文字」を考案しました。彼らの死後、弟…

鹿児島で復活祭

今日は鹿児島ハリストス正教会で復活祭の聖体礼儀を行いました。 鹿児島ハリストス正教会での復活祭 www.youtube.com 鹿児島は緊急事態宣言やまん延防止措置の対象地域ではないためか、参祷者が11人あり、無事に祈祷を行うことができました。 外国出身信徒も…

日本の近代化の先駆者・佐賀紀行

昨日の熊本県内は朝から大雨。 夜に球磨川が氾濫危険水域を超えて緊急避難指示が出され、昨年の悪夢の大水害が再びかも、と不安な一夜を過ごしました。 結局は未明に雨雲が移動し、洪水を免れたので安心しました。 さて一昨日、大村出張の帰りに佐賀に寄って…

歴史ロマンの町・大村

月曜日からご葬儀の司祷のため、二泊三日で長崎県大村市に出張していました。 予備知識がなかった、あるいは習ったのに忘れていたのですが、日本史の中で大村は何度も登場しており、今もいろいろな遺構が残っています。 そこで空き時間にそれらを見て回りま…

人生の最後に受洗 クリスチャンとしてお見送り

長崎県大村市の方が日曜日に永眠され、ご葬儀を司祷するために一昨日から現地に来ています。 故人は本州の教会の信者さんのお父さんです。ガンで闘病中でしたが、人生の最後において受洗を決意されました。 病院でのご本人への面会が許可されず、司祭が洗礼…

携香女の主日 神に仕えるのに男性も女性もない

今日は人吉ハリストス正教会で復活祭期第三主日の聖体礼儀。 この日は「携香女の主日」(Sunday of the Myrrhbearing Women)と呼ばれます。この携香女とは、無残に処刑されて葬られたイエスの遺体を清めるため、没薬(遺体に塗る香料)を携えて墓に行き、イ…

病者洗礼・その2 晴れて夫婦で信者に

今日は熊本県を含む九州北部が梅雨入り。朝から雨です。 既に書きましたが、わが人吉は熊本県とはいえ、九州南部に分類される鹿児島・宮崎両県に隣接していますので、実感としては既に梅雨入りしているようなものです。 さて、今日は鹿児島ハリストス正教会…

もう一人のメンデルスゾーン

今日は人吉ハリストス正教会での、子育て支援サロンの開催日。 会場の旧司祭館を開けましたが、コロナ感染拡大の影響か、我々お手伝いスタッフ以外に来場者はありませんでした。 それで今日は教会の敷地内の草刈りを実施。 復活祭の前後は忙しくて、境内を放…

ツバメが司祭館の新しい同居人に

今日は母の86歳の誕生日です。 誕生日のプレゼントやカードなどは、妻の方から既に送りました。 母は好きなことに没頭して、一人で気ままに暮らしたい性分で、今もコロナ禍だというのに麻雀と卓球の会にいつも出かけています。 私は父、妻は母がかなり以前に…

ナイチンゲールの名言「犠牲なき献身こそ真の奉仕」

今日、5月12日は国際看護師の日(International Nurses Day)です。わが国では独自に「看護の日」と呼んでいます。 これは今日が、看護師を従来の召使の立場から医療専門職に高めたフローレンス・ナイチンゲール(1820-1910)の誕生日であることに因むもので…

梅雨入りとコロナ感染拡大

今日、九州南部の梅雨入りが発表されました。 平年より19日早く、観測史上でも二番目に早いとのことです。 【九州南部 梅雨入り 去年より19日早く】鹿児島地方気象台は、11日午後2時、九州南部が梅雨入りしたとみられると発表しました。去年より19日…

病者洗礼 立ちはだかったハードル

今日は鹿児島ハリストス正教会で、闘病中のマチ子さん(仮名)の洗礼を行いました。 マチ子さんの娘の夏子さん(仮名)は鹿児島市出身で米国在住。ギリシャ系のご主人と結婚し、ご自身も正教徒です。 先月、夏子さんは病気が進行したマチ子さんの看病のため…

熊本で復活祭

コロナの感染拡大が進んでいますが、九州の拡大ペースは特にひどく、昨日は九州各県で一日の新規感染者数が最多を更新しました。熊本県も三桁に達しました。 「これ以上増えないで」 熊本県内、過去最多111人感染 新型コロナ | 2021/5/9 08:00 - 熊本日…

ブラームスとチャイコフスキー 同じ誕生日の大作曲家

今日、5月7日は1833年にヨハネス・ブラームス、1840年にピョートル・チャイコフスキーが生まれた日です。 二人はほぼ同年代ですが、亡くなったのもチャイコフスキーが1893年11月、ブラームスが1897年4月と、3年半しか違いません。つまり活躍した時代が完全に…

キリスト教社会共通の人気者 聖ゲオルギオスの日

今日はユリウス暦の4月23日、聖ゲオルギオス(日本正教会の表記は聖大致命者ゲオルギイ)の祭日です。 ゲオルギオスは古来、東西キリスト教会に共通して大変人気のある聖人です。ジョージ(英語)、ジョルジュ(フランス)、ジョルジョ(イタリア)、ホルヘ…

人吉で聖火リレー

今日と明日は熊本県で東京五輪の聖火リレーが行われます。 スタート地はわが人吉市。水害被災地の応援キャンペーンという趣旨でしょう。 <速報>聖火リレー、人吉市を出発 | 2021/5/5 10:12 - 熊本日日新聞https://t.co/nn8TBeNdnK#熊本のニュース #熊本日…

正教会では「食」も信仰生活の一環

昨日は4月にご葬儀を行った方の40日祭パニヒダ(故人の永眠後40日目を記憶する祈り)を執り行うため、福岡に出張していました。 5月2日に福岡で復活祭を執り行い、現地に泊まって翌日にパニヒダを献じる予定でしたが、福岡県の外出自粛要請を受けて、公開の…

人吉での復活祭 信仰の高山への登頂

ハリストス復活! 主の復活はキリスト教信仰の根幹であり、その意味において復活祭は「信仰という高山への登頂」と言えます。 今日は人吉ハリストス正教会で午前10時から、復活祭の聖体礼儀を執り行いました。 参祷者が持参したイースターエッグなどが並べら…

聖大土曜日 主の死から復活への「移行期間」

今日は復活祭前日の聖大土曜日。朝から聖体礼儀を行いました。 この祈祷は年に一回だけの特別なもので、十字架上で死んだキリストが墓の中で復活したこと、つまり言わば「墓の中で死から復活へ移行」していることを記憶するものです。 www.youtube.com まず…