九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

紀行

長崎にて 原爆とキリシタンの苦難をしのぶ

26日(火)から二泊三日で長崎に行っていました。復活祭後の廻家祈祷(信徒訪問)に合わせて、現地で原爆の遺構を見て来ようと思ったからです。 26日の九州は終日、まるで台風のような大雨と強風でした。 そのため、熊本から島原へ行くフェリーが欠航になっ…

奥球磨の桜と歴史を探訪

数日前、地元で桜が開花しましたが、たちまち見頃になりました。 天気予報で明日の南九州は大荒れの悪天候になると言っていましたので、散ってしまう前に今年の桜を見ておこうと思い、水上村の市房ダムまで行ってみました。 ここのダム湖畔には約1万本の桜が…

熊本へ巡回 田原坂で西南戦争について思う

先週末は熊本に巡回しました。 熊本ハリストス正教会は約140年の歴史がありますが、いまは所属信徒が3世帯まで減ってしまい、細々とやっています。 大斎の装飾用の黒い布も調達できないので、人吉から持参して祈祷の間だけ祭壇にかけています。 熊本ハリスト…

ようやく帰宅 神はどこまでも試練を与えたいようです

昨日、船舶成聖祈祷を終えて港に戻り、いろいろな手続きを終えた時は16時近くになっていました。大雨だったこともあり、観光などはしないでホテルに戻りました。 しかし、せっかく長崎まで来たので、今日は朝からどうしても見たかったグラバー園に出かけまし…

長崎に到着

今日は10時半に人吉を発ち、長崎に向かいました。 熊本港でフェリーに乗船。船内にはカフェもあり、なかなか立派な船です。 時速60㎞で、島原までたった30分で到着しました。あまりの速さに驚きました。 島原から2時間ほど一般道を走り、長崎には15時半に着…

日本古代史の地・宗像を探訪

先々週の福岡巡回の前に、わが国の古代文化の地の一つである宗像(むなかた)を訪ねました。 宗像を支配した豪族・宗像氏は、弥生時代から続く「海人族」の長です。彼らは玄界灘の海運と漁業を古代から支配してきました。 また、宗像氏は日本最古の神社の一…

山鹿のレトロな魅力 ②伝統ある温泉と灯籠まつり

山鹿は12世紀に温泉が発見され、保養地としても有名でした。 1640年、熊本細川藩の初代藩主・細川忠利が藩主専用の休息所「山鹿御茶屋」を開設。これが明治以降、一般市民に開放されました。 1898年、豪商たちが松山・道後温泉本館を建てた棟梁を山鹿に呼び…

山鹿のレトロな魅力 ①八千代座

くまもと復興国際音楽祭の演奏会を聴きに山鹿に行きましたが、この山鹿は明治時代にタイムスリップしたような、レトロな魅力満載の街ですので、複数に分けてご紹介します。 山鹿は今でこそ鉄道の通っていない、熊本県北の田舎町ですが、古くは菊池川の水運を…

くまもと復興国際音楽祭

先週の木曜日、9月30日に熊本県北の山鹿市まで「くまもと復興国際音楽祭」の演奏会を聴きに行きました。 これはNHK交響楽団コンサートマスターのMAROこと、篠崎史紀氏を音楽監督とする熊本県内のクラシックのコンサートツアーです。 本来は昨年から始まるは…

福岡歴史探訪 筥崎宮と香椎宮

この週末は福岡伝道所に巡回していました。 福岡県内は緊急事態宣言中であり、祈祷するかどうか迷いもありましたが、これまで書いてきたように飛沫感染防止、具体的には室内の換気と参祷者の沈黙の徹底をすることで聖体礼儀を執り行いました。感染に不安のあ…

生神女就寝祭 海外の教会での思い出

一昨日、8月28日は正教会の大祭「生神女就寝祭」で、正教文化圏では盛大に祝われると書きました。 私は以前、海外の教会で実際に生神女就寝祭を体験してきましたので、今日はその思い出を書くことにします。 2015年8月はルーマニアを巡礼しました。ルーマニ…

マザーテレサの故郷の思い出

今日、8月26日はマザーテレサ(1910-1997)の誕生日です。 マザーテレサ(NHKアーカイブスのサイトより転載) マザーテレサの偉業は改めて言うまでもないのですが、彼女はインド・コルカタで活動していたので、私は恥ずかしながら10年ほど前まで、彼女はイン…

わが熊本が生んだレジェンド、金栗四三氏の生誕130周年

今日は「日本マラソンの父」と呼ばれた金栗四三氏が、1891年8月20日に生まれて130年となる日です。 金栗氏はわが熊本県が生んだ著名アスリートとして、人吉出身の川上哲治氏と並ぶ人だと思っています。ちなみに川上氏は1920年生まれで、昨年が生誕100年でし…

太宰府で文化財探訪の博物館めぐり

週末の福岡巡回に合わせて、土曜日に太宰府に行ってきました。九州国立博物館の特別展「皇室の名宝」を見るためです。 九州国立博物館 わが国の歴史において、公家や大名、有力寺社などから朝廷に多くの宝物が献上されてきました。また戦前は、明治23年に宮…

霧島で美術と音楽鑑賞の一日

先週末の鹿児島巡回にあたり、土曜日は霧島を訪ねました。 午前中は「霧島アートの森」へ。 山奥の広大な敷地に現代アートのオブジェが点在していて、それを散策しながら眺められるようになっています。 つまり「屋外美術館」ですね。 草間彌生「シャングリ…

天草と三角西港へ 知られざる歴史を勉強

昨日は宇城市の三角西港で、ラフカディオ・ハーンについての講演会に出かけました。 私は高校時代、ハーンに傾倒していてほぼ全ての作品を原書で読みました。 九州に転勤して、彼が五高の教授時代に住んでいた家が「小泉八雲熊本旧居」として現存していると…

唐津歴史紀行

7月2日の昼に伊万里市内で信徒訪問を済ませ、九州の歴史ある城下町である唐津に向かいました。 唐津は長く松浦党の波多氏の所領でしたが秀吉に滅ぼされ、1594年に秀吉の腹心の寺沢広高の所領となりました。広高は朝鮮出兵で、名護屋城の普請やマネジメントを…

平戸歴史紀行

巡回を兼ねて昨日まで、三泊四日で出かけていました。 以前から平戸を見たかったので、7月1日に一泊して回りました。 平戸は1550年にフランシスコ・ザビエルが来航した地。領主の松浦隆信から布教の許可を得て、翌年には教会が誕生し、多くの人々がカトリッ…

旅に出ています

今日は佐賀県伊万里市で所用があり、さらに週末は福岡伝道所に巡回の予定です。 人吉から福岡・佐賀方面を何往復もするのは時間と体力をロスするので、いっそのこと泊まりがけで、いろいろ歴史的なものを見て来ようと考えました。 昨日は平戸、今日は唐津に…

日本の近代化の先駆者・佐賀紀行

昨日の熊本県内は朝から大雨。 夜に球磨川が氾濫危険水域を超えて緊急避難指示が出され、昨年の悪夢の大水害が再びかも、と不安な一夜を過ごしました。 結局は未明に雨雲が移動し、洪水を免れたので安心しました。 さて一昨日、大村出張の帰りに佐賀に寄って…

歴史ロマンの町・大村

月曜日からご葬儀の司祷のため、二泊三日で長崎県大村市に出張していました。 予備知識がなかった、あるいは習ったのに忘れていたのですが、日本史の中で大村は何度も登場しており、今もいろいろな遺構が残っています。 そこで空き時間にそれらを見て回りま…

門司歴史散歩

小倉の紀行文に続いて、今日は門司の紹介です。 一昨日の船舶成聖式を依頼されていた場所は門司区の太刀浦埠頭。小倉のホテルから現地へ向かう途中に、関門海峡のビュースポットである「めかり公園」があります。 祈祷の時刻まで余裕があったので、立ち寄っ…

小倉城を探訪

昨日の人吉の最低気温は4℃、最高気温は27℃。今朝は6℃で日中は28℃でした。気温の日中差が激しすぎて、体がついて行けません。 さて、一昨日は初めての北九州市出張で小倉に立ち寄り、小倉城を中心にいろいろ見てきました。 小倉は豊前国の中心地であり、1600…

生神女福音祭を祝うように花々が満開

4月7日(ユリウス暦の3月25日)は、生神女福音祭です。 天使ガブリエルが処女マリヤに神の子を身ごもっていると告げたこと(ルカによる福音書1章)を記念する祭日です。この出来事は一般的には「受胎告知」と呼ばれますが、正教会では生神女(神の母)に良い…

鹿児島巡回~昨日は曽木の滝へ

今日は鹿児島ハリストス正教会で聖体礼儀を行いました。 2021.03.28 大斎第二主日 聖体礼儀 来月の鹿児島巡回は、復活祭の1週間前となる聖枝祭(枝の主日)ですが、私の着任直後から毎月通ってきていた米国出身のオズさん(仮名。未洗礼者)の洗礼式を行うこ…

熊本県を代表する桜の木「一心行の大桜」

全国各地で桜の便りが聞こえていますが、熊本県内は概ね散り始めています。人吉ハリストス正教会の聖堂前の桜は1週間前に満開でしたが、今日はだいぶ散って葉桜になってきました。 3月18日(上)と今日(下)の比較 今日は人吉教会でベビー&ママサロン。久…

熊本震災復興のシンボル・新阿蘇大橋 

今日は天気も良く、時間もあったので、妻と阿蘇まで車で行ってみました。 目当ての一つは、3月7日に開通した新阿蘇大橋を見ることです。 開通した新阿蘇大橋 かつての阿蘇大橋は、熊本市と大分市を結ぶ国道57号線から阿蘇に向かう国道325号線への分岐点にあ…

桜!桜!桜! 球磨郡の桜を巡る!

週末は大雨が降り、気温も急降下。今朝は0.6℃でした! しかし、日中は晴れて暖かくなってきたので、午後から妻と桜を見に出かけることにしました。 まず向かったのは水上村の市房ダム湖です。 湖畔に沿って1万本の桜が植えてある、熊本県内でも屈指の桜の名…

日本一大きい桜の木を探訪!

今日の午前中は大斎初週祈祷。5日連続の祈祷を終えました。 午後はフリーなので、鹿児島県伊佐市にあるという日本最大の桜の木を見に行くことにしました。伊佐は人吉に隣接する市です。 ネットで情報を調べると、昭和52年8月に発見された推定樹齢600年の野生…

日本初の国際都市・博多の歴史探訪

日本古代中世史において、博多はわが国の海外への玄関口でした。 1400年前、7世紀の飛鳥時代には遣隋使・遣唐使の船が博多から大陸に向けて出帆しています。 以後、中国大陸や朝鮮半島からさまざまな文化や物品が、博多を経由してわが国にもたらされました。…