九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

人吉での復活祭 信仰の高山への登頂

ハリストス復活!

主の復活はキリスト教信仰の根幹であり、その意味において復活祭は「信仰という高山への登頂」と言えます。

今日は人吉ハリストス正教会で午前10時から、復活祭の聖体礼儀を執り行いました。

 

参祷者が持参したイースターエッグなどが並べられています。

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参祷者が持参したイースターエッグなど

 

朝は台風のような暴風雨でしたが、祈祷の時はまだ強風ながら、雨は止んで晴れていましたので、正教会の伝統に則り聖堂の周囲を十字行(行進)しました。

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復活祭の開式


 コロナ禍の中、今日の参祷者は24人!私が九州に着任して、人吉教会では最多です。

参祷者の中にウクライナ、米国、ルーマニアの出身の方がいたので、福音書をそれぞれの言語で読んでもらいました。私の日本語と合わせて四か国語です。

主の福音が万民に宣べ伝えられたことの証しとして、復活祭の福音書朗読は任意の四か国語で読むように祈祷書で指示されているのですが、現実問題として世界のどこでも、それができる教会は外国人が多く住む都会の一部の教会だけでしょう。それが人吉のような山奥の小さな教会で実現して、神が多くの人々を集めてくださったことに感謝するばかりです。

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四か国語で福音書を朗読

祈祷の最後にイースターエッグなどを成聖。妻が作ったクリーチとイースターエッグは参祷者にプレゼントしました。

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イースターエッグなどの成聖


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参祷者が予想以上に多くてクリーチは二個しか余りませんでしたが、これは今日来られなかった信者に届けるので、私は味見できません。

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妻が作ったクリーチ。二個だけ残った。

その代わり、ウクライナ人信徒からクリーチ、ルーマニア人信徒からパスカ(ともに現地の復活祭で食するパン)を頂きました。帰宅してから食べてみましたが、私好みのモッチリした食感でとても美味しかったです。 

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クリーチ

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ルーマニアのパスカ

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二種類の復活祭のパン


九州はいま、コロナの感染が急激に拡大しているので、「強風なのに窓を開放」「聖歌者以外に聖歌を歌わせない」「祝会中止」など、コロナ対策でイレギュラーな復活祭となりました。楽しいお祭りの要素はほぼありません。しかし、それにも関わらず、復活祭で祈りを献じようと多くの方がはるばる人吉まで来られました。復活された主の恩寵と祝福が彼らにありますよう、祈らずにいられませんでした。