九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

鹿児島の復活大祭 ルーマニア料理でお祝い!

連日初夏のような暑さだったのに、昨夜から突然冷え込んで司祭館では朝から暖房をつけっ放しです。

 

さて、先週末は鹿児島ハリストス正教会復活大祭の聖体礼儀を行いました。

 

前日夕方に教会に到着。教会の敷地には、先月の春の花々と入れ替わって初夏の花が咲いています。

ニオイバンマツリカ。ジャスミンの仲間で香りがとても良い

花ショウブが開花

イチジクが実っている

聖堂内は大斎の黒い装飾のままだったので、白に取り換え、花も飾りました。

聖堂内を模様替え

教会の敷地は近くの病院に駐車場として貸しているのですが、さすがに復活大祭の時だけは聖堂の前に車を停められると困るので、カラーコーンを置きました。

聖堂の前に駐車禁止の標示

当日は朝10時から開式の十字行。

復活大祭の開式

スラブ系の参祷者はいなかったので、福音書の朗読は私が日本語、米国人のアーロンさんが英語、ルーマニア人のエレナさんがルーマニア語の三か国語で読むにとどめました。

三か国語で福音書の朗読

参祷者が持ち寄ったイースターエッグやお菓子を祈祷の最後に成聖。妻が作ったクリーチ(祭日用の菓子パン)と卵は閉会時に参祷者に配りました。

卵の成聖

十字架接吻(閉会時の祝福)

祈祷の後は信徒会館で祝賀会。

ルーマニア人のエレナさんは市内でルーマニア料理の惣菜店を営んでいることは、これまで何度も紹介していますが、今回は祝賀会のためにたくさんのルーマニア料理を腕によりをかけて作ってくれました。

ルーマニアのパーティー料理

コロナも収束し、参祷者も多くなると見越して、盛大に祝賀会を開くつもりで料理もたくさん作ってもらったのですが、予想に反して6人しか参祷しませんでした。

これではせっかくの料理が余ってしまうと思ったのですが、あまりにも美味しくて皆で全部食べてしまいました。

教会はお祈りのためにあるのであって、ご馳走を食べるためにあるのではありませんが…とはいえ、エレナさんのルーマニア料理のおかげで年に一度の復活大祭を、鹿児島の皆さんと楽しくお祝いできました。

 

今年の降誕祭、さらには来年の復活大祭は、もっと多くの皆さんと迎えられたら良いと思っています。