先週末は熊本ハリストス正教会に巡回しました。
午後は熊本市の隣の宇土市在住のダリヤさん(仮名・日本人)を訪問しました。
以前も紹介しましたが、ダリヤさんは大正13年、人吉の生まれで、九州管区の最高齢信徒です。
そのダリヤさんが、11月14日にめでたく満100歳の誕生日を迎えました!
自室には敬老の日に岸田首相(当時)から贈られた賞状がかかっていました。(写真ではダリヤさんの本名は消してあります)
100歳を無事に迎えられたことを記念して感謝祈祷を献じ、プレゼントとして用意したイコンを進呈しました。
ダリヤさんに初めて会ったのは九州に着任した2019年秋で、当時彼女は95歳になる直前でしたが、その時から5年経っても見かけが全く変わっていません。
というか、70代後半くらいで年齢の進行が止まっている感じがします。
本人の話によれば、女学生時代は長距離走の選手だったそうで、そのせいか今でも足腰が丈夫です。杖をつかずに近所に買い物に出かけているそうです。
好き嫌いはなく、自分の歯で何でも食べられるとのこと。
また認知機能も正常、むしろ大変几帳面で、個人的な会計のリストなどを細かい字でつけています。会った時は次回訪問予定日時のアポを求められます(笑)。
ルカによる福音書には「主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた」(ルカ2:25)シメオンという老人が登場しますが、ダリヤさんも神から不老不死を告げられているのではないかと思うくらいに元気です。
日本正教会の信徒はどこも、高齢者が大半になってきて、教会内でも介護や入院の話題ばかりになっているのですが、ダリヤさんのように「健康で人生を謳歌している高齢者」の方は大きな模範であり、教会にも希望を与えてくれます。
神がダリヤさんを「幾とせも」(正教会の慶事の文言)守り給うことをお祈りします。