九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

福岡新教会で初めての復活祭&小倉地区集会

今年の5月5日は正教会の復活祭。

2月に福岡に開設した九州北ハリストス正教会で、初めての復活祭を執り行いました!記念すべき日といえるでしょう。

 

前日、5月4日の夕刻に教会に着き、妻と設営をしました。

信徒が持参したイースターエッグを置く台を設営

京都教会から贈呈された西陣織のイコンを飾る

復活祭の開式の十字行(聖堂の周囲を行進すること)の必須アイテム(?)である凱旋旗は、旧福岡伝道所になかったので、今は使われていない戦前の人吉教会の旗布を持参し、木製のカーテンレールの棒を旗竿にして自作しました。

凱旋旗を自作

妻が参祷者に配るためのイースターエッグとクリーチ(大祭で食べる菓子パン)を30個ずつ作って持ち込みました。

もし余ったらどうしようかと思いましたが、全くの杞憂でした。

 

当日は30人の参祷者で礼拝所が一杯になり、こちらで用意したものは全て配り切りました!

福岡県内だけでなく、熊本、大分、宮崎の各県からも人々が集まりました。

うち11人が高校生以下の児童生徒たちで、それに外国人留学生の大学生たちが加わり、子どもと若者が半数を占める賑やかな祈祷となりました。


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復活大祭の開式

また参祷者の半数は米国出身者とその家族、つまり英語話者だったので、福音書朗読後の説教は「金口イオアンの復活祭の説教」(The Paschal Sermon of St. John Chrysostom)を英語で読み、日本語で解説を加えながら話すことにしました。

福音書の朗読。たくさんの参祷者で立錐の余地なし

参祷者が持ち寄ったイースターエッグなど

イースターエッグの成聖

十字架接吻(閉会の祝福)でイースターエッグを配る

祈祷後はリビングルームを転用した信徒会館で、祝賀会を開きました。

信徒にパーティー料理の宅配を手配してもらい、盛大にお祝いできました。

 

翌日6日は朝から北九州市の小倉へ移動。

小倉は明治時代に教会があった数少ない都市であり、現在教会がないにもかかわらず古くからの信徒が2世帯住んでいます。

そこで一昨年から「小倉地区集会」として、福岡以外に小倉でも復活祭の祈祷を行うことにしています。

 

会場としてレンタルスペースを借り、会議机を祭壇に見立てて設営。

会議机を祭壇に

小倉在住の2家族が参祷しました。

かなり高齢の方もいるのですが、この集会を楽しみにして、毎年欠かさず参祷しています。

福音書朗読後の説教

聖体礼儀の中で信徒が持参したイースターエッグを成聖しました。聖体礼儀に引き続き、2家族のご先祖のパニヒダも献じましたので、糖飯も置かれています。

イースターエッグの成聖

小倉から人吉に戻った時は日が暮れていましたが、たくさんの人々と主の復活の喜びを分かち合うことができ、充実した二日間でした。