まる一か月かけて、復活大祭を九州の5か所で行ったことになります。
熊本の信徒は高齢者の3世帯しかいませんが、3軒とも自作のイースターエッグを持参して参祷しました。
原則、熊本巡回は毎月の第二日曜日なので、熊本での復活大祭もほぼ毎年、母の日と重なります。
各教会での復活大祭では、妻が作ったイースターエッグとクリーチ(祭日の菓子パン)を参祷者に配っていますが、熊本では母の日ということで、カーネーションの鉢植えを用意し、女性の参祷者にプレゼントしています。
今回もカーネーションを持ってきました。必ず来る女性信徒は3人と初めから分かっているので、大した負担ではありません。
祈祷後の会食は、昨年までずっと自粛してきましたが、コロナもだいぶ収束したので、1月の降誕祭に引き続き、近くの日本料理屋に頼んで弁当を作ってもらい、それを妻が受け取ってきて皆で会食しました。
私が九州に着任してから復活大祭は4回目ですが、最初の2020年の時点で既にコロナ禍になっており、このようにイースターの「アフター祈祷」(?)を信徒の皆さんと楽しめたのは初めてです。
教会共同体として当たり前の姿を少しずつ取り戻せているように感じられて、うれしく思いました。
午後は熊本市の隣の益城町に新しくできた墓地に移動し、3年前に永眠した信徒の納骨を執り行いました。
お墓自体はもっと前に完成していましたが、キリストの復活で示された永遠の生命に、故人様も天国で与れるようにと、ご遺族が熊本での復活大祭の開催日に合わせて行うことを希望されたものです。
初めて納骨する新しいお墓なので、通常の納骨のための祈りの前に墓石に聖水をかけて成聖する「墓碑成聖」をしました。
墓地は基本的に雨をさえぎるものがなく、祈祷の時は両手がふさがっていて傘を持てないので、雨天での墓地祈祷は本当に大変なのですが、昨日は前日までの悪天候とは打って変わって暑いくらいの好天に恵まれたので、私自身にもご遺族の皆さんにも良かったです。
夕刻に人吉に戻り、夕食の頃には同居している娘も仕事を終えて帰宅しました。
彼女は人吉市内の比較的お洒落なパンとケーキの店で働いているのですが、自分の店で母の日のケーキを買ってきました。
今日は教会で他のお宅の母の日をお祝いしてきたわけですが、わが子からもお祝いしてもらえたわけです。
もっとも、母の日ですから祝ってもらったのは妻であって、私ではないのですが。
父の日の6月18日は教区会議のため京都に出張中なので、わが家でのお祝いはなさそうです(笑)。