九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

鹿児島に巡回 来月は復活祭

この週末は鹿児島ハリストス正教会に2か月ぶりに巡回しました。

 

開花宣言したばかりの桜がもの凄い勢いで咲いているので、この週末に散ってしまったら今年はもう見る機会がなくなると思い、昨日鹿児島に向かう前に水上村の市房ダムまで往復3時間ほど寄り道をして、桜を見ることにしました。

九州に来て4回目の春ですが、あちこち桜を見て回って、熊本県内では北部は菊池市の菊池公園、南部は市房ダムが一番の桜の名所だと思っています。

 

満開、というより少し散り始めの桜を堪能できました!

水上村・市房ダムの桜

鹿児島には夕刻に着き、妻と聖堂内の装飾を大斎モードの黒色に切り替えました。

本来は2月の巡回で、聖体礼儀が終わった後に作業するつもりでしたが、コロナに感染してしまって巡回自体ができなかったので、もう既に大斎になっていて今さらながら、昨日作業した次第です。

鹿児島での大斎の祈祷は今月の1回だけですが、だからといって教会で手抜きはしたくないので、飾り付けはしっかりとやりました。

聖堂内の装飾を大斎モードに切り替え

 

準備を整えて、今日は聖体礼儀。


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人吉教会のように境内に桜はありませんが、カイドウが見事に満開でした。

鹿児島教会のカイドウの花

今日はルーマニア人信徒のエレナさんから、斎期のルーマニア料理の差し入れ。

ルーマニア語で何というのかは知りませんが、バルカン風にオリーブの実がたくさん入った野菜のトマト煮です。

祈祷後に参祷者で美味しくいただきました。

斎期のルーマニア料理

エスは「断食(=斎)するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない」(マタイ6:16)と言っています。

聖堂内は暗い色になっていますが、それは斎期であることを示すためであって、心を陰鬱にさせるためではありません。今日のように春の花々に囲まれた環境で祈り、肉は入っていなくても美味しい野菜料理を味わいながら、復活祭に迎えるにあたって心をむしろ充実させているのです。

 

来月の鹿児島巡回は復活祭。エレナさんにはルーマニアの復活祭料理をリクエストしました。

晴れやかな気持ちで鹿児島の皆さんと復活祭を迎えたいと思います。