今日は鹿児島市北埠頭の「鹿児島県フードバンクセンター」で開催された「鹿児島県ウクライナ県人会」に伺いました。
鹿児島県フードバンクセンターは企業などから食品・食材の寄付を募って鹿児島県内の生活困窮者、特に貧困世帯の子どもの救済活動を行っている民間団体です。
霧島市のプロテスタント牧師の村上光信先生がこの事業を始め、今も代表をされています。
一昨年2月、ロシアのウクライナ侵攻が始まり、鹿児島にもウクライナから避難してきた人々が来たことから、この団体でウクライナ避難者の支援と市民との交流のための集いとして「鹿児島県ウクライナ県人会」を始められ、毎月第三土曜日に例会を開いています。
私はカトリック鹿児島司教区本部で開催されている超教派の聖職者勉強会に定期的に参加しているのですが、そこで村上先生と知り合いました。
もともと、2020年の人吉大水害の後、被災者支援のためにフードバンク活動を行っている方に人吉ハリストス正教会の建物をお貸ししていたので、フードバンクの仕組みについていろいろ聞かせていただいていたのですが、ウクライナ避難者支援も始められたと聞いて、ぜひ行って実際に見てみたいと思うようになりました。
ウクライナの宗教事情は複雑ではありますが、苦しんでいる国民の多くは私と同じ正教徒であることに間違いないからです。
鹿児島ハリストス正教会の信徒でルーマニア人のエレナさんの総菜店で差し入れの料理を購入し、事務所を訪問。
何人かの信徒から寄せられたウクライナ支援献金をお渡ししました。
会場には20人弱の人々が集まっていて、ウクライナ人は数人だけでしたが、普段はもっとたくさんのウクライナ人が来るそうです。
この日は日本語学校に通っているお母さんと、鹿児島市内の中学校に通っている娘さんの母娘ダブル卒業祝いとのことでした。
続いて支援者の持ち寄りの料理で昼食会。
ウクライナの方が作った郷土料理のワレニキ(水餃子に似た料理)もありました。
もちろん、エレナさんの店で買ったルーマニア料理も並べてもらいました。
一瞬で無くなってしまいました!
この日は県内の農業生産者から大量のトマトと卵の寄付があり、最後に来場者にお土産として配られました。
私も「教会の皆さんに」ということで、たくさんいただきましたので、明日の人吉ハリストス正教会の聖体礼儀後に参祷者に配ろうと思います。
参加していたウクライナ人の方たちから「鹿児島に正教会があるとは知らなかったのでカトリック教会に行っていた。正教会はどこにあるのか」「お祈りがあるのはいつか」など、いろいろ尋ねられたので鹿児島教会の場所と巡回日を教えました。
ちなみに、上記のエレナさんのルーマニア惣菜店は市内でも結構知られているので、「教会に行けばエレナさんに会えるのか」と尋ねた人もいました。
今後、私たちの教会が彼らの交流と宗教的安らぎの場になれれば良いと思います。
約2時間滞在して事務所を後にしました。
今日の鹿児島の気温は20℃を超え、初夏のような日差しだったので、帰りは鹿児島湾沿いの道をドライブしました。
桜島の景色が、今日のほのぼのとした気持ちを一層高めてくれました。