今日は鹿児島ハリストス正教会に巡回し、主の神現祭の祈祷を執り行いました。
神現祭(Epiphany)とは、イエスがヨルダン川で洗礼者ヨハネ(日本正教会では前駆授洗イオアン)から洗礼を受けたことを記念する祭です。
聖体礼儀に引き続き、水を聖水にする大聖水式という祈祷が行われることに特徴があります。
神現祭(1月6日。日本正教会のようにユリウス暦使用教会では1月19日)の時は、ロシア正教会では凍った川や池に穴を開けて浸かること、またギリシャなどバルカン半島の教会では寒中水泳が行われるなど、独特の年中行事があります。さすがに日本正教会では、そういう土着の行事はありません。
聖体礼儀と大聖水式に引き続き、ルーマニア人信徒のエレナさんのお母様の40日祭パニヒダを執り行いました。
エレナさんは度々このブログでも紹介していますが、鹿児島市在住でルーマニア料理の惣菜店を営んでいる人です。
年末に彼女のお母様が亡くなり、ルーマニアで葬儀が行われましたが、今回は遠く離れた日本で永眠後40日の記憶を行ったものです。
エレナさんが作ったルーマニア風の麦の糖飯が捧げられました。
祈祷が一通り終わって、信徒会館で会計担当執事と打合せをしている時に、人吉教会の執事長から電話がありました。
執事長は医師で、病院と老人ホームを経営していますが、その老人ホームに入居している執事長の叔母様が亡くなったとのことでした。
明日、故人のご自宅で通夜を行い、明後日に人吉ハリストス正教会で埋葬式(いわゆる告別式に相当)を行うことになりました。
1週間前に熊本で聖体礼儀を行った後に船舶成聖で2回出張。この週末に鹿児島で祈祷し、戻ったら通夜と埋葬式と休む暇は全くありませんが、教会は人が生まれてから死ぬまで関わる場所ですから、ある意味当然のお勤めを果たしているわけです。
そのようなわけで、明日は故人宅でしっかりとお祈りしてきます。