火曜日の瀬戸内海に引き続き、今日も船舶成聖式で出張しました。
火曜日に成聖した「カルロヴァシ」と同一の船会社の依頼により、セットで引き受けたものです。
なぜかこのところ船舶成聖の依頼が立て続けにあり、この半年でもう5回目です。
半年で葬儀が5件ある教会は珍しくないですが、船舶成聖の依頼は少ないかも知れません。
場所は熊本県長洲町のジャパン・マリン・ユナイテッド(JMU)有明事業所。
この半年の船舶成聖5件のうち、3件が同じ事業所です。
担当の人々とすっかり顔なじみになってしまいました。
10時半に現地に到着して、勝手知った乗船用エレベーターで新船「オリンパス」に乗船。ブリッジ(操舵室)に上がって成聖式の設営をしました。
11時に来賓たちが到着し、岸壁で「命名式」が行われました。
命名式が終わると来賓たちが船に上がってくるのが見えます。
当然ながら、火曜日の成聖式と同じ来賓ですので、3日ぶりの再会です。
一通り祈祷が終わり、機器類に聖水をかけて成聖した後、オーナーの関係者が船の汽笛を3回鳴らすのがお決まりの「セレモニー」です。理由は知らないのですが、これは女性の役目と決まっています。
来賓たちが帰るのを見送って、私も正午に下船してJMUを後にしました。
さて、今日のように熊本県北部に出張し、時間がある時によく立ち寄るのが和水町の酒蔵「花の香酒造」です。JMUからは車で40分くらいです。
この酒蔵は2019年秋の着任直後、当時のNHK大河ドラマの主人公で日本マラソンの父・金栗四三の生家を見学に行った時、近くにあったことで初めて知りました。
生産量が少なく、そのため置いている飲食店も少ないので、九州の外ではあまり知られていないのですが、ここのお酒を買って飲んでみたらとても美味しかったので、すっかり気に入りました。私の評価としては、熊本県産の酒で一番美味しいと思います。
さらにこの蔵は地元・和水町での酒米栽培から手掛けていて、地産地消にもこだわっています。酒の味に加えて、そういうオリジナルな酒造りへのこだわりも私の気に入っているところです。
しかし、ここの酒を取り扱っている酒店は少ないので、私は祈祷の機会を見て、直接酒蔵まで買いに来ているのです。
今日は2022BY(醸造年度)の新酒を買って、人吉に戻りました。
出張の時は、その土地のいろいろなものを見学してくるようにしていますが、美味しいものとの出会いも楽しみであり、それがやりがいにもなっています。