今日は熊本ハリストス正教会に巡回。降誕祭の聖体礼儀を執り行いました。
1月15日に降誕祭とはずいぶん遅いように思われてしまいますが、一人で4教会を兼務している以上仕方ありません…
聖体礼儀の前に、88歳のKさんの洗礼式を執り行いました。
私は九州に着任してから、福岡と鹿児島では洗礼を行っていますが、熊本教会では初めてです。
Kさんは執事長の奥さんですが、代々の信徒家庭に生まれた執事長との結婚後も60年近く洗礼を受けずに来ました。
しかし私が着任してから教会に通うようになり、ついに洗礼を決意されたのです。
私は司祭になってから14年で、既に100人以上に洗礼を授けてきましたが、今回は長い人生を歩んで来た方を信仰に導くことができて、とりわけ嬉しく思いました。
降誕祭に加え、洗礼式もあっておめでたい日となりましたが、コロナ対策で祈祷後のパーティーは熊本教会でも自粛です。
しかし、それでは味気ないので、教会近くの料理屋に頼んで弁当を作ってもらい、さらにベーカリーでデニッシュを買ってきて、それらを参祷者に配りました。
コロナ禍は収束どころか拡大の一途で、教会活動も制約されっ放しなのですが、今日は熊本教会で十数年ぶりの洗礼式ということで、少しは明るく前向きな日曜日になったような気がしました。
九州の正教会は小さな牧群ですが、今後も地道に前進していきたいと思います。