九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

福岡での復活祭 過去最多の参祷者で喜びの一日

ハリストス復活!

4月20日(日)、福岡で復活大祭の祈祷を執り行いました。


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正教会の規則では、復活大祭の祈祷は午前零時に開始し、日の出より前に終わらなければならないことになっています。

これはマグダラのマリヤらが日曜日の夜明けにイエスの墓を訪ねた時、既にイエスは復活して墓にいなかった。つまり彼女たちが夜明けに発見したのは「キリストが既に復活した後だった」という、聖書の記述に基づきます。

 

とはいえ、ニコライ堂など昔から同じ場所にある大教会ならともかく、わが教会のように住宅地の真ん中にある小教会では、未明に人々が集まって礼拝をするわけにはいきません。

自分たちの信仰はもちろん大切ですが、だからといって隣近所の迷惑も考えなくてはなりません。

そのようなわけで、福岡に限らず九州管区では日曜日の午前10時、つまり通常の主日聖体礼儀と同時刻に復活大祭の祈祷を始めています。

通常の復活大祭の祈祷は早課と聖体礼儀を通して行うため、所要時間が3時間以上かかりますが、開始が遅い分、長時間できませんので聖体礼儀しかしていません。

何が言いたいかというと、わが九州管区ではいろいろな制約のために、正教会の標準どおりに物事ができないのですが、その中でどうにか教会を守っているということです。

 

祈祷は司祭館の周囲の十字行と、門前での開式の祈りでスタート。

開式の十字行と門前の祈祷

 

キリストの復活という福音(良い知らせ)は全世界に告げられていることの象りとして、福音書は同じ個所(ヨハネ1:1-17)を世界各国語で朗読する決まりになっています。

教会に備え付けている聖書は普段の礼拝で使う日本正教会訳以外に、英語、現代ロシア語、ギリシャ語、ルーマニア語の4か国語しかありませんが、ギリシャ人とルーマニア人の参祷者はいないので、日英露の3か国語で読みました。

私の説教はいつもどおり、日英二か国語で行いました。

外国出身信徒の奉仕による福音書朗読と説教

聖体礼儀の最後に、皆さんが持ち寄ったたくさんのイースターエッグやクリーチ(ロシア圏の復活祭で作られる菓子パン)を成聖しました。

イースターエッグの成聖

祈祷後は司祭館のリビングルームで祝賀会。

祝賀会

幼稚園児から中学生までの子どもたちも7人参祷したので、恒例のエッグハントもしました。

エッグハント

今回の参祷者は35人。昨年、福岡に教会を開設してから最多更新です(これまでの最多は昨年の復活祭の30人)。

司祭館の2階をチャペルにして祈祷していますが、たくさんの参祷者が集まって床が抜けそうなくらいの賑わいでした。

集合写真を撮るにも室内では全員写真に入りきらなかったので、司祭館の外で撮影したくらいです(集合写真は不掲載です)。

 

はじめに書いたように、制約だらけの小さな教会ですが、こうしてたくさんの人々が集まり、喜びを分かち合うことができて本当にうれしい一日でした。

多くの人が来ても入れるような聖堂を一日も早く建てられるよう、これからも前進していきます。