昨日は西日本教区の年次決算の事務で一日デスクワークでした。
京都の教区事務局が管理している口座の出入金記録と、私がつけている出納帳を照合し、一年分の費目別の仕訳帳を作成するのですが、老眼のためか細かい字を見続けていて目も頭も痛くなってしまいました。
仕訳帳は昨日のうちに事務局に提出できましたので、今日は気分転換にツクシイバラの花を見に行くことにしました。
ツクシイバラとは九州南部原産のバラの原種で、準絶滅危惧種。人吉市の隣の錦町の球磨川河畔に世界で唯一の群生地があります。
本来なら今が満開の時期。去年は6月に来たらもう花が終わっていたので、今日来てみたのですが、今年は開花が2週間ほど早まったとのことでした。
地元の小学生たちも校外学習で見学に来ていました。
この群生地は昨年7月の球磨川の氾濫で土砂に埋まり、壊滅的な被害を受けました。私ももう二度と見ることができないのかと絶望的な気持ちでいたのですが、地元の保護活動団体「球磨川ツクシイバラの会」が群生地の整地作業を根気強く行い、ツクシイバラは絶滅の危機から見事に蘇ったのです!
満開を過ぎてだいぶ散っていたとはいえ、今年もこうして花を見ることができて嬉しく思いました。
このまま帰るのも勿体ないので、あさぎり町の天子の水公園へ。
ここは公園といっても広場などではなく、ホタルが生息する小川に沿って200mほど花菖蒲とアジサイが植えられている場所です。
花菖蒲は株の植え替え作業中で、新しく植えられた株には花はついていませんでしたが、かろうじて残っている古い株には色とりどりの花が咲いていました。
緊急事態宣言が出ている地域、とりわけ都会では出かけられるところが少ないと思いますが、当地ではこうして自然と親しみながら花々を見ることができて幸せに感じています。