九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

人吉で降誕祭 4年ぶりのクリスマスパーティー

昨日は人吉ハリストス正教会で降誕祭を執り行いました。

降誕祭聖体礼儀


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国内の他教派の教会は今日、または日曜日である昨日に降誕祭の礼拝を行ったところが大部分だと思いますが、いつも書いているように、教会暦にユリウス暦を採用している日本正教会の降誕祭は1月7日(ユリウス暦の12月25日)です。

その意味ではかなり前倒しの降誕祭で、他教派の教会と重なってしまっているのですが、私の場合は九州4教会を一人で掛け持ちしているので、ユリウス暦とか現代の暦とか言っていられず(笑)、人吉のクリスマスを昨日行ったわけです。

 

聖堂は先週の鹿児島巡回から戻った後、妻があらかじめ飾り付けをしました。

聖堂の飾り付け

人吉教会は小さい教会で、せいぜい3家族に2人前後の個人を合わせたくらいしか参祷しませんが、それでも降誕祭ということもあって、久々に二桁の信徒が参祷しました。

 

私の着任翌年の2020年以降、コロナ禍のために降誕祭の祈祷後の会食は取り止めてきましたが、ようやく4年ぶりに再開しました。

人吉駅前の駅弁屋に注文した幕の内弁当で、特段贅沢なものはありませんが、千葉県でパン教室を主宰している私たち夫婦の知人が手作りの大きなシュトレンを差し入れてくれたので、それを分け合いました。少しはクリスマス的な感じを出すことができたように思います。

差し入れの手作りのシュトレン

 

もちろん正教会の降誕祭は主の体に与ること(=聖体礼儀)が目的であって、クリスマスパーティーを開くことが目的ではありませんが、しかし4年ぶりにクリスマスパーティーを催して、小さな地方教会が信徒の交流を再開することができたのは大きな意味があると思っています。


会食の後、聖堂で参祷者に配ったお菓子やクリスマスカードなどを持って、体調不良などで参祷できなかった人吉市内の信徒宅にお見舞いに行きました。(もっとも2軒だけですが)

主の降誕の喜びが、この九州の小さな街だけでなく、世界の果てまで伝わるよう、これからも務めていきたいと思っています。