今日は人吉ハリストス正教会で降誕祭の祈祷を行いました。
はるばる北九州市から参祷した方もいて、久しぶりに二桁の参祷者でお祈りすることができました。
しかしコロナ感染防止のため、聖体礼儀後の毎年恒例のクリスマスパーティーは中止。お弁当と妻が焼いたクッキーを参祷者にお土産として配ることに留めました。
そのため、祈祷後に至聖所内の片付けをして、10分後に出てみると皆さん帰ってしまって、聖堂内はガランとしていました。
コロナ対策としては好ましいことかも知れませんが、寂しくもあります。ちなみに、昨年の様子は以下のとおりです。
参祷できない高齢信徒宅にお土産を届けてから帰宅。
妻と弁当をいただきました。
この弁当を注文した「やまぐち」は人吉駅前にあり、戦前から人吉駅の駅弁を取り扱っていた店です。
SL人吉などの観光列車が到着するたびに、昔ながらの売り子がホームで駅弁を販売しており、それが人吉の風物詩の一つだったのですが、7月の豪雨災害でJR肥薩線は壊滅的な打撃を受けて今も不通に。駅弁も販売中止になってしまいました。
注文した弁当は駅弁とは違うメニューですが、球磨名産の栗で作った団子などが入っていて、質素ながらとても美味しいものでした。
「やまぐち」を含めて、人吉商店街の水害からの一日も早い復興を願うばかりです。
世間一般的なクリスマスと違って、コロナ禍と豪雨災害の二つの災いを否応もなく思い出させる降誕祭になってしまいましたが、人吉の人々が早くこの苦難から解放されるよう、神に祈る一日でした。