九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

鹿児島に巡回しました~小さな教会の小さな前進

今朝の人吉の最低気温は6.7℃。朝起きたら外は濃い朝霧に包まれていました。

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午前7時。一面の朝霧で近くしか見えない

この濃霧の中を鹿児島に向かいました。

 

鹿児島での聖体礼儀では、買ったばかりの「大空間マスク」デビュー。祈祷ではマスクをしているとは思えないくらい声がクリアに出て、大満足です。祈祷を動画に撮ってYouTubeに上げましたので、聞いてみてください。

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特製「大空間マスク」(再掲)


2020.10.25 年間第20主日 聖体礼儀

 

鹿児島では毎年12月に、地元町内の子ども会のクリスマス会を開いていましたが、今年はコロナ禍で中止になりました。

その代わり、降誕祭では参祷した信徒だけで、弁当などを取ってクリスマス会をしようと提案。信徒が降誕祭の祈祷後に祝会を開くのは教会行事として当たり前なのですが、従来は外部の子ども会向けイベントが優先で、そういうことはやっていなかったのです。

もちろんコロナ禍で、不特定多数の人が集まるのは無理ですが、信徒だけなら極めて少人数なので感染防止対策をすれば十分可能です。コロナの怪我の功名ではあるのですが、教会で信者が祭を祝うという、本来あるべき姿が実現できて喜ばしく思います。

 

もう一つ嬉しいことに、アメリカ人の大学院生の洗礼を12月の降誕祭の時に行うことになりました。ちなみに本人の専攻は日本古典文学で、日本語は堪能です。

彼はバプティスト教会のクリスチャンホームに生まれましたが、本人は未洗礼でした。昨年秋、正教会に関心を持って鹿児島教会を訪ねたものの閉まっていたため、着任直後の私にメールでいつ開いているかを問い合わせてきたのが、最初のきっかけです。

以後、毎月鹿児島教会に通い続け、受洗への道が開けました。

 

鹿児島も他の地域も、どの教会も本当に小さい牧群ばかりなのですが、少しずつ前進しています。