九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

今日も子育てママの集いを開催~子どもたちの新しい居場所づくりに向けて

今日は人吉ハリストス正教会で、子育て世代のお母さん支援の集い「ベビママすまいるさろん」の第二回を開催しました。

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人吉ハリストス正教会に来られたお母さんと子どもたち

今日は新規参加の方は見えませんでしたが、今後イベントとして定着して少しでも支援になればと思いました。

 

幹事のYさんからまた新たな相談が。

NPO人吉市内の避難所となっている小学校を開放してもらい、自宅を失った小中学生に無償で休日の居場所の提供を行っているのですが、そのNPOからYさんが業務を請け負うことになったとのこと。しかし問題は、これまで避難所ということで無償で開放していた学校が、通常業務に戻るため使用料を請求することになったそうです。

ボランティアなのに、それなりに高額な会場代まで身銭を切ることもできず、かと言って避難生活中の子どもたちの環境が改善されたわけではありません。

そのため、子どもたちのために安く借りられる集会場を探しているとのこと。

 

教会の敷地には前々任の管轄司祭が10年以上前まで住んでいた旧司祭館があり、今はボロボロでお化け屋敷のようになっているのですが、一応見てもらいました。

すると、こんなに綺麗な状態なら、室内を掃除すれば十分集会場に使える。電気と水道も来ているので、申し分ないとのこと。

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空き家の旧司祭館を内見

教会としてはお金がなくて解体業者に発注できず、ずっとお荷物になっていた物件だったのでビックリです。

ただ、使っていない物件を使うことで光熱費などのコストがかかることになります。いくら人助けだからといって、元々赤字会計の教会がそれで立ち行かなくなったら本末転倒です。だから貸すにしても、どういう形で貸すか条件を取り決めて、教会役員にも理解を求めなくてはなりません。

また利用者側も、教会は現在使われている小学校(つまり居住地にある小学校)からはかなり離れているので、同じ市内とはいえわざわざ遠くの地区にある場所まで来られるかという問題もあります。

ですので、二つ返事ですぐOKということにはならないのですが、もしそういった問題がクリアできて、この教会のオンボロ物件が家を失った子どもたちのお役に立てるなら、喜ばしいことです。

 

夕方からは聖堂で妻と二人で晩課(夕方の祈り)を行いましたが、隣人愛を実践していくうちに、また新たな隣人愛を実践できる可能性が開けてくることを神に感謝しました。

 

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人吉ハリストス正教会の至聖所(聖堂内陣)