九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

鹿児島に巡回 生神女就寝祭

今日は鹿児島ハリストス正教会に巡回しました。

 

本日、8月28日(ユリウス暦の8月15日)は正教会の十二大祭の一つである生神女就寝祭(Feast of the Dormition of Theotokos)。イエスの母マリヤが地上での生涯を終え、天における永遠の生命に移ったことを記念する祭です。

正教会では「夏の復活祭」とも呼ばれ、十二大祭の中でも特に大きく祝われる傾向にあります。降誕祭と同等か、場合によってはそれ以上かも知れません。

ちなみに、カトリック教会ではマリヤが天に上げられたという要素の方が重視され、祭の名も「聖母被昇天祭」といいます。もちろん、カトリック教会でも重要な祭と位置づけられています。

このカトリック教会と正教会との神学的な理解の違いについては、昨年投稿していますので、リンクを貼っておきます。

 

frgregory.hatenablog.com

 

 

鹿児島教会でも先週の人吉教会と同様、聖体礼儀の最後に「新果新疏成聖」を行いました。

新果新疏成聖

写真右上のザルに入った野菜は執事長が自分で栽培したもの。また手前の果物は教会の庭で採れたイチジクと、妻が今朝、人吉のスーパーで買ったブドウです。

イチジクとブドウは祈祷後に参祷者で分けて食べ、野菜はお土産にしました。

まさに大地の恵みに感謝です。

成聖したイチジクとブドウ

昼過ぎから信徒総会を開催しました。総会といっても、出席したのは私たち夫婦と教会の役員だけでしたので、実質的には役員会と変わらなかったのですが…

通常の議案である今年度の行事計画と決算・予算案の審議に加え、各教会の会計科目を教団と同じ基準に合わせることになったため、役員に会計事務のレクチャーを行いました。

前職時代も最終職務は地方支社の総務会計の責任者だったのですが、会社を辞めて神父になっても、皮肉なことに似たような仕事をしています(笑)。

 

今日で一連の信徒総会が終わりましたので、今後は福岡での教会設立に向けての準備を進めていくことになります。

良い方向に進むよう、生神女マリヤにも助けと導きを祈っているところです。