九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

クリスマスの準備もたけなわに

今朝の人吉の最低気温は氷点下5℃。この冬一番の寒さです。

司祭館の庭に植えた芝桜がなぜか狂い咲きしているのですが、霜で凍り付いてしまいました。

もっとも当地は気温が低いだけで、雪はあまり降らないようですから、豪雪に苦しめられている人々を思うと文句は言えません。

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凍りついた芝桜


 

教派を問わず、キリスト教会では降誕祭を今度の日曜日に振り替えて行うところが少なくないと思います。

人吉ハリストス正教会も今度の日曜日です。もっとも、日本正教会が採用しているユリウス暦の教会暦では、降誕祭は新年1月7日であり、人吉で今度の日曜日に降誕祭を行うというのは、単に私の巡回日程の都合でしかないのですが。

コロナ対策で礼拝自体を自粛する教会、あるいは礼拝はしても参祷は所属信者に限るなど、人数制限をする教会が多いような印象を受けています。

わが人吉教会については、聖堂が三密になるほど信者が来ないことが初めから分かっているので、祈祷自体は通常通り行います。

そこで今日は、聖体礼儀でキリストの体になるパン「プロスフォラ」(日本正教会では聖パンと呼ぶ)を妻と焼きました。

ニコライ堂のように毎週、数百個のパンが必要な所では機械で作っていますが、九州のように人が少ないところでは月に一回、20個ほど作れば良いので、手作りでやっています。

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日曜日に備えて聖パン作り

 

 しかし、大人数での会食はコロナ感染のリスクを高めるので、今年は毎年恒例の祈祷後のクリスマスパーティーを取り止め、お持ち帰り用の弁当を配ることにしました。

会計担当執事の方で信者の出欠を確認し、業者に注文しました。

出来合いの弁当だけというのも味気ないので、妻がクッキーを焼いて配るつもりでいます。

 

神社仏閣の初詣も自粛の流れになっていますが、どんな宗教であっても「祈る」ことは最も大切だと考えます。

私のところのクリスマスについてはコロナ対策を万全にして、「祈る」機会だけは最低限守りたいと思っています。