昨日は鹿児島ハリストス正教会に巡回。
少し早めの降誕祭を執り行いました。
祈祷後は信徒会館で会食。
13時半から聖堂で、子どものためのクリスマスイベントを開催するので、のんびりとは食べていられません。
それでもルーマニア家庭料理の惣菜店を営むエレナさんが、自慢のルーマニア料理を差し入れてくれました。
そうこうするうちに子どもたちが集まり始めたので、定刻の13時半にイベントを開始しました。
このイベントは、教会がある平之町の子ども会「平之町あいご会」と共催で、小学生の子どもたちを対象にしたものです。もう20年以上も続いています。
初めの頃に参加した子どもたちは、もうお父さんお母さんになっているでしょう。
私が着任した翌年の2020年からコロナ禍が始まって、中止に追い込まれたり、プレゼント配布だけで終わった年もありましたが、今年は過去最高の参加者数となりました。小学生だけで90人、付き添いの保護者も合わせると100人超です!
町内にはファミリー向けのマンションが何棟もあるとはいえ、近所にこんなにたくさんの子どもたちが住んでいるとは驚きです。少子化時代が嘘のようです。
一度に全員は到底聖堂に収容しきれないので、13時半と15時の二部制にしました。教会としては嬉しい悲鳴です。
オープニングでは、クリスマスキャロルを歌う子どもたちの声が聖堂に満ち溢れて、ようやく教会もコロナ禍を脱して賑わいが戻ってきたことに感慨深いものがあります。
教会でのイベントなので神父のお話。残念ながら信徒の子どもは一人もいませんので、「最初のサンタ・ミラのニコラスと世界のサンタ」の話をしました。
音楽演奏は毎年、信徒の知り合いの演奏家に頼んで来てもらっています。
正教会の典礼では楽器を使用することができませんが、これは典礼でない一般の方向けの行事ですので問題ないと考えています。
最後にサンタクロースの登場。お待ちかねのプレゼントを配りました。
サンタ役はいつも、米国人信徒のアーロン兄に務めてもらっています。子どもたちが「サンタって本当にいるんだ」と驚くくらいにリアル感があります。
何といっても衣装は彼の自前です。本人の気合の入り方が、なんちゃってサンタ(?)のオジサンたちとは違います。
プレゼントの物品は平之町あいご会が用意したものですが、ここは教会ですので、こちらでクリスマスカードを作成してプレゼントに添えました。
もっとも作成といっても、原稿を作って印刷業者に発注したものです。着任当時は妻が手作りでカードを作成していましたが、これだけ子どもたちが集まるようになったら手作業では到底無理なので、業者に発注しました。これも嬉しい悲鳴です。
二回目のイベントが終わって聖堂を片付けたのが16時過ぎ。この日は鹿児島では珍しく、日中でも冷蔵庫の中にいるような寒い一日でしたが、教会がこういった形で今年も地域貢献できて、晴れ晴れとしたホットな気持ちで帰路に就きました。