今年の大斎が始まって、今日で3週間が経過しました。
大斎第三主日は、キリストの十字架を記念する「十字架叩拝の主日」です。
十字架叩拝の主日では、聖堂の中央に十字架を安置し、祈祷の最後に伏拝して(ひれ伏して)讃美します。
これは7週間の大斎の中間点を迎えるにあたり、これから到来する主の十字架上の死の意味、さらにその死を経て復活が示されたこと、つまり十字架の受難と復活は表裏一体であることを再確認させるものです。
正教会ではこの時、十字架を花で飾り付けることが伝統です。この飾り付けはある意味、その教会や修道院の「腕の見せどころ」的な要素があります。
私の管轄では前任地でも現在の教会でも、妻にフラワーアレンジメントをしてもらっています。花は私費で買っているので、あまり高いお金はかけられないのですが、毎回良い出来栄えなので助かっています。
今回は白を基調にベージュの花を加えて、パステル調に仕上げています。
このところ、連日暖かい日が続いているので、人吉教会の敷地内も水仙や菜の花が花盛りになっています。
県内の桜の開花も急に早まって、敷地内の桜のつぼみも今日見たら開き始めていました。今週末には見頃になりそうです。
死から生、受難から復活への歩みと合わせるように、凍てついていた人吉の気候もまぶしいばかりの春に向かって進んでいます。
コロナ禍もだいぶ収束してきたようなので、4月16日の復活祭には信徒会館でのパーティーをそれこそ復活させようかと考えているところです。
このように祈りであれ牧会であれ、いろいろな意味で教会が希望を示せるようにしていきたいと思っています。