九州全域で昨夜から雪が降り続いています。
人吉でも朝、司祭館から外を見てみたら、5㎝ほど積もっていました。
九州でも熊本県と鹿児島県の県境の山間部が、特に積雪しているようです。
国道で車の立ち往生も発生しています。わが人吉からもそう遠くない場所です。
鹿児島県本土で積雪 伊佐・国道268号で車が立ち往生、通行止め 24日にかけて大雪恐れ、薩摩地方の山地20センチ予想
— 九州の正教会 日本ハリストス正教会九州管区 (@ocjkyushu) 2022年12月23日
https://t.co/ojRK3ha7Rx @373news_twitより
九州は温暖な場所で、雪道での車の立ち往生など北陸か東北の話だと思われる方も多いかも知れませんが、そんなことは全くありません。
九州で雪の時は、九州自動車道も八代とえびのの間は真っ先に通行止めになります。人吉はその中間地点にあります。
つまり、九州の中で夏も冬も自然災害が多く(大雨と雪)、すぐ陸の孤島になってしまうような場所に私は置かれて、九州全土の宣教を命じられているわけです…
ちょうど人吉ハリストス正教会では、この週末に降誕祭の祈祷を行うことになっています。
教会の敷地に入るには、狭い急坂を上らねばならないので、雪が積もったり凍結したりしたら車で来た参祷者が立ち入ることができず、降誕祭もできなくなります。
人吉教会の境内には全く照明がなく、悪天候の夜は危険なので、安全に配慮して明日夜の前晩祷(いわゆるクリスマスイブの祈祷)は中止するとネットで告知しましたが、さすがに降誕祭の聖体礼儀を止めることはできません。
そこで昼に教会に行って雪かきをしました。
教会に着いてみると、雪の水分が多くて溶けやすいせいか、坂道に雪は積もっておらず、敷地内も積雪は予想したほどではありませんでした。
とりあえず聖堂の前を雪かきして駐車スペースを確保。
しかし司祭館に戻った後、午後から雪の降りが一層激しくなり、ついに大雪警報が発令されました。
明日の朝まで降り続く予報なので、明日はまた教会に行って雪かきをしなければならないでしょう。さらに人吉の冬の夜は連日氷点下なので、凍結も予想されます。
つまり今日の雪はまだ序の口だったということです。
「ホワイトクリスマス」という言葉は響きとしては良いかもしれませんが、正直なところ教会を運営している側としてはちょっと勘弁、という気持ちです。
北海道や日本海側の地方はもっと大変な災害レベルの豪雪になっていますから、そちらの方面の教会は教派を問わず、今週末のクリスマスも大変なことでしょう。
どなたも大雪への備えを万全にして、平穏なクリスマスを迎えることができるよう、お祈りするばかりです。