九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

大雨の人吉 皆さんの地域でも警戒を

一昨日、東京出張から戻りました。

教会報に先週末の全国公会の報告記事を載せることに加え、年に二回発行している西日本教区の教区報の編集当番が回ってきたので、この二日間は原稿書きと編集作業に追われています。神父というより完全にライターになっています。

 

明後日は鹿児島へ巡回予定。

妻は聖体礼儀で用いるパンを焼きました。正式にはプロスフォラといいますが、一般的には「聖パン」(英語ではHoly Bread)と呼びならわされています。

今日焼いた聖パン

前任地のような比較的大きな教会では婦人会などの奉仕、小さな教会では神父本人が焼いているところが多いようですが、私のところは妻がこういうものを作るのが得意なので、妻に任せています。

聖パンの材料は小麦粉と水とイースト菌だけと決められているので、店屋で売っているような一般的なパンを用いることはできません。そのため世界のどこの国でも、正教会では、自教会で使う聖パンは自家製が基本だろうと思います。

よって金曜日か土曜日には、世界中の正教会でパンを焼いているに違いありません。

 

さて今日は、朝から雨が降り続いており、これは屋内の仕事がはかどっていいなと思っていたら、夕方になるにつれて雨は収まるどころか、バケツをひっくり返したような勢いになってきました。

市は16時に高齢者避難指示を出しました。

近所の小さい河川では既に溢れたところがあるようです。

 

どうやら九州に線状降水帯が発生するおそれがあるとのこと。

線状降水帯などという用語はこれまで全く知らなかったのですが、ちょうど2年前に人吉を襲った豪雨災害の時に初めて知りました。

深夜に避難指示が出たらすぐ逃げ出せるよう、今夜は枕元に市から支給された防災ラジオと懐中電灯を置いて寝ることにします。

 

豪雨災害は人吉だけではなく、どこでも起こる恐れがあります。

どうか皆さんの地域でも、普段から警戒なさってください。