九州では北部を中心に、先週後半から大雨になっています。
今日は未明から、熊本県北部で線状降水帯が発生したとのことで、さらに雨が猛烈に強まっています。
13時現在、熊本市周辺はかなり深刻な状態で、鉄道も高速道路もストップしています。
人吉は今のところ、河川の氾濫に至っていませんが、雨雲の中心が南に向かっているそうで、何とも不安です。
2020年の人吉大水害から明日で3年を迎えますが、よりによってそのタイミングで大雨とは、何とも皮肉です。
大きな被害が出なければ良いのですが…
さて、昨日は福岡伝道所に巡回しました。
5月28日に、九州大学比較宗教学研究室の皆さんが人吉教会に来訪し、「自分のライフヒストリー」についてインタビュー調査を行ったことは既に書きました。
今回は九大のお膝元である福岡伝道所に来会されて、信徒へのインタビューが行われました。
福岡伝道所は正味8畳ほどしかなく、人吉教会と違って狭いので、さすがにフルメンバーは来られず、来訪者は飯嶋教授と高橋講師(もともと高橋氏は福岡伝道所の信徒)、それに4人の学生のみでした。
それでも信徒の参祷者も含めて16人いたので、室内はギッシリでした。
祈祷後に研究室側で用意してくださったランチを食べて、和気あいあいとインタビュー開始。
調査時間は1時間半ほどでしたが、福岡出身ではないのに今の伝道所開設に尽力してきたセルギイ執事長、今戦場となっているウクライナ・ドネツク州出身のイリナさん、バプテスト教会の牧師の家に生まれて、福岡で正教徒になったアメリカ出身のスティーブさん(ともに仮名)ら、福岡の信徒も人吉に負けず劣らず多士済々(?)なので、かなり有意義な取材ができたようです。
この研究調査の趣旨は、信徒に本人の人生を振り返って語ってもらうことで、その人の生き方と正教会の信仰との関りを検証していくことにあるそうですが、飯嶋・高橋両先生によれば、人吉と福岡の二教会だけで予想以上のボリュームの調査ができたとのことで感謝されました。
今年度はこの二教会についてまとめて、熊本教会と鹿児島教会は次年度以降に調査したいそうです。
今の九州に正教徒は大した人数はいませんし、しかも私が出会ってきた長崎のカトリック教会の方たちのような、気合の入った「ガチな信者」は誰もいませんので、私たちの教会への調査で「良い研究ができてありがたい」と言われたのには、ちょっと面食らいました。
日本正教会はどこでも、参祷者は高齢者ばかりであり、今回のように20代の若者たちで会堂が一杯になるということは全くなかったので、信徒の側が喜んでいました。その意味で、感謝したいのはこちらの方です。
いずれにせよ、九大さんの今回のプロジェクトが実りのあるものになってくれたら良いと思っています。