先週末は福岡伝道所に巡回しました。
出張の時に持ち歩いている黒い布を台にかけて、にわか大斎モードに模様替えしました。
聖体礼儀ではいつも通り、ウクライナでの戦禍に苦しむ人々の救いと世界平和の実現を祈念して、晩課のリティヤを追加しました。
今年の正教会の復活祭は4月24日であり、また福岡に巡回するのは毎月第一日曜日なので、来月ここに来る時は復活祭を祝うことになります。
あと3週間でウクライナに平和が訪れるとは到底思えず、したがって現地の人々も復活祭どころではないでしょう。
せめて復活祭の日は、正教徒にとって最も大切な「復活の主の恵みと憐み」が、かの地で戦禍に苦しんでいる人々、また理不尽に命を奪われた人々に向けられるよう、遠い日本から祈るばかりです。
九州では桜も散り始めているので見納めと思い、たまたまニュースで見たお寺に寄り道し、桜を見てから帰りました。
このお寺の鐘楼は1637年に建立されたもので、国の登録有形文化財となっています。そういう古い建物と桜と快晴の青空のコンビネーションで、美しい眺めでした。
ここはお寺ですが、ウクライナの人々にも、爆撃機やミサイルを心配することなく青空を見上げられる日が一日も早く来るようにと、自分の信じる神に祈って帰路に就きました。