人吉では連日夏日が続いていて、あたり一面いろいろな花が咲き誇っています。
人吉ハリストス正教会の敷地の入口にはフジの木が自生しているのですが、この花も見事に満開です。
さて先月の鹿児島巡回の時、ウクライナ避難者への義援金募集イベントを企画している「宙の駅」社の本田静さんとお会いしたことを投稿しました。
本田さんは今度の日曜日の4月17日を皮切りに、関係するミュージシャンによる義援金募集のチャリティコンサートを鹿児島県内の各地で開催します。NHKでも報じられており、地域の注目を集めています。
管轄司祭もこのイベントの主催者様と連携して、鹿児島県内のウクライナ避難民支援に取り組むこととしています。
— 九州の正教会 日本ハリストス正教会九州管区 (@ocjkyushu) 2022年4月13日
ウクライナからの避難民支援 県内各地で慈善音楽祭開催へ|NHK 鹿児島県のニュース https://t.co/TtfQFXrJxf
また、私の講話によるウクライナ紹介のイベントも5月5日(木)に鹿児島・天文館、5月28日(土)に熊本市中心部の熊日会館で開催していただくことが決まっています。
「宙の駅」公式サイト http://solanoeki.jp/
これらのイベントで集まった義援金を、鹿児島県内にいるウクライナからの避難者の方たちにダイレクトに届ける予定です。
彼らはわが国の現状の法令では「一時滞在者」の扱いにしかならないようで、生活費や医療費の確保が大変だそうですから、少しでもお役に立てればと思います。
また先日、宮崎市在住のIT企業経営者の黒木氏より、音楽の配信でウクライナの人々を慰問するプロジェクトを立ち上げたというお話をいただきました。
"Playing for Ukraine" というサイト名で、プロアマを問わず有志に音楽を演奏してもらい、その動画を関係機関などに配信する企画だそうです。
Playing for Ukraine サイト https://sites.google.com/view/playingforukraine/home
黒木氏は私のブログの熱心な読者で、昨年10月に私に会いたいと宮崎から訪ねて来てくださった方です。(その時の記事は匿名で紹介しましたが、以後実名を掲載します)
今回、ウクライナの人々はほとんどが正教徒であることから、このプロジェクトへの助言を求められたので、「スタジオに生神女マリヤのイコンを置き、収録の時に画面に入れること」を提案しました。また私としてもぜひ協力したいので、イコンは私の私物と教会の備品とを問わず、喜んでお貸しするとも伝えました。
すると善は急げということで、黒木氏が昨日人吉まで訪ねて来られたので、イコンの現物を何枚も見ていただき、うち2枚をお貸ししました。
「神父にもぜひバイオリン演奏の提供をお願いしたい」というお話だったのですが、私はバイオリンのレッスンを始めたばかりなので、今はまだ人前で演奏する技量など全くありません。もし演奏しようものなら、冗談抜きでウクライナの人々にかえって不快な思いをさせてしまいます。
そこで、スタジオではなく聖堂で正教会聖歌を独唱し、その動画を提供させていただくことにしました。
ウクライナとは、ロシア語で「辺境」という意味です。わが九州も、私が生まれてから通算50年以上も住んでいた東京近辺と比べたら、地域的には辺境です。
しかし、この九州の人々が続々と、草の根活動でウクライナの戦禍に苦しむ人々のために立ち上がっています。
私も一緒に手を携えて、活動して行こうと決意しています!