九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

師走の「師」は神父も含まれるかも…

今日は冬至。2021年もあと10日となりました。

12月は師走といいますが、これは師、すなわち僧侶が読経のためにあちこち訪問するのが忙しく、それで「師馳す」(しはす)と言われたことに由来すると何かで読みました。

 

さて、日曜日に鹿児島での降誕祭の行事を終えて人吉に戻ってから、年内に終わらせたいことを猛ピッチで進めています。

 

月曜日は依頼されていたパニヒダ(永眠者祈祷)を2件、人吉ハリストス正教会で献じました。

1件は人吉教会所属信徒のお父様で、この日がご命日。もう1件は妻の職場の先輩でルーマニア出身の方のお父様です。

人の永眠に暮れも正月もありませんし、むしろ年末年始の時期に亡くなる人が多いくらいですから、お祈りする機会も多くなります。

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人吉教会でパニヒダ。糖飯は妻が作ったもの

妻も司祭館の掃除と並行して、朝から糖飯を作って大忙しでした。

 

その後は、教会報の新年号を年内に発送しなくてはならないので、原稿書きに没頭。2月11日に大阪教会で教区主催の講演会の講師を頼まれているので、その告知文もつけました。

 

さらに今日は娘と病院に行き、インフルエンザの予防接種。

娘は妻と同じ保育園で働いていますが、園内でのインフルエンザの流行に繋がらないよう、予防接種を求められています。

また私自身も前任地で、体調不良を我慢して信徒宅でのパニヒダを執り行っていたら、翌日に熱が上がってインフルエンザだと分かり、そこのご家族にも移っていたという苦い経験があります。

そのため、神父が流行性の病気になるのは信者さんに迷惑をかけることだと痛感し、それ以来毎年インフルエンザの予防接種を受けるようにしています。

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インフルエンザの予防接種のため病院へ

厚労省が発表しているデータを見ると、前期(昨年末から今年初め)のインフルエンザ感染者数は異常なまでの少なさだったそうですが、今期は前期よりさらに少ないペースで、まだ全国で数十人しか感染者は出ていないようです。

コロナの感染防止対策がインフルエンザにも効果があったからだそうで、それならわざわざ数千円払ってインフルエンザの予防接種を受けるのはお金の無駄のように思えなくもないのですが、やはり人と接する仕事である以上、備えあれば憂いなしと思っています。

 

帰宅して1時間ほどすると、コロナワクチンの副反応の時と同じような猛烈な倦怠感に襲われました。これまでインフルエンザのワクチンでこんな経験はなかったのですが、出張続きで体が疲れていたのか、体質が変わってしまったのか、理由は分かりません。

しかし麻酔がかかったように、起きていることができなくて3時間くらい熟睡してしまいました。

 

夕方に目覚め、夕食後に急いで教会報を印刷。

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教会報の新年号

年賀状も書くつもりでしたが、それは明日以降に持ち越しです。

 

冒頭で、お坊さんが忙しく走り回るから師走というと書きましたが、師とはお坊さんだけでなく神父である私も含まれているのかも知れません…