九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

コロナ急拡大 教会はこれからどうする?

今日の午後は人吉ハリストス正教会で、一昨年永眠した信徒のパニヒダを執り行いました。

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パニヒダの設営

熊本県はコロナ新規感染者が連日最多更新中で、しかもこれまでは県内でも無風地帯だった人吉球磨地方で急増していますので、パニヒダもごく身内の方だけに来ていただき、茶菓の振る舞いなども控えさせてもらいました。祈祷だけで、ハイさよならというのは事務的で嫌なのですが、仕方ありません。

 

帰ってからニュースを見ると、今日は熊本県のコロナ感染者がさらに5割増しで、608人に。県庁所在地の熊本市が多いのは分かりますが、人吉球磨も人口が少ないにもかかわらず、激増です。

 

この結果、熊本県はまん延防止重点措置が適用されることになりました。

 

この県単位のいわゆる「まん防」というのは実にくせ者で、私たちのように広義のイベント(祈祷をイベントと呼ぶのは抵抗がありますが)を行う者には、どうすべきか何の指示もないのです。

つまり飲食店の営業時間や酒の提供の可否と、それに対する助成金がいくらという説明に終始しており、実質的には「飲食店への規制」となっています。それで昨秋の第五波の時は、どのくらいの費用対効果があったのでしょうか…

こちらとしてはもちろん、祈祷の時の感染防止対策は万全にやってきたつもりです。第五波の時は信者に「教会の中で声を出さないでください」という、異常な指示までしました。しかし、オミクロン株はワクチン2回接種済みの人ばかりのはずの病院や老人施設でもクラスターが発生しており、教会での感染防止対策は一筋縄ではいかないという印象です。

 

西日本教区は、毎年2月11日に講演会を開催しており、今年は私が講師を担当して大阪で開催されることが決まっています。

ただし今回はライブで話すのではなく、事前に動画に収録して当日に大阪教会で上映し、聴衆から質疑を受け付けるというスタイルで予定しています。事前収録は私自身が行って事務局に提出しなくてはならないのですが。

しかしこれでは、当日は聴衆も私自身も、大阪の会場に集合していなくてはならないことになります。ハイリスクと言えるでしょう。

そこで、今回の講演会の運営方法について、以前から今週末に予定されていた教区のオンライン会議で検討することになりました。

昨年は集合形式の開催自体を諦め、講話を録画してYouTube配信するに留めています。仮に同じスタイルになるとしても、私自身が事前収録することには変わりないので、手間も一緒なのですが…

 

文字通り「ウィズコロナ」時代の到来で、悩ましい限りです。