九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

講演会の事前収録

日本正教会の西日本教区では毎年2月11日、大阪ハリストス正教会を会場に「冬季セミナー」という講演会を開催しています。

昨年はコロナ禍のため、ライブの講演は中止し、事前収録した講話をYouTube配信するにとどまりました。

 

今回は私が講師に指名されたのですが、事前収録した動画を会場の大阪教会で視聴してもらい、質疑応答のみライブで行う予定でした。さらに遠方の聴講希望者はZoomで参加というスタイルです。

しかし、年明け後のオミクロン株の猛威の前に、質疑応答はライブでなく、私が人吉からZoomで答える形になりました。要するに大阪出張は取り止めです。

しかし、どちらにせよ、人吉で講演を事前収録して事務局に送らなくてはならないことに変わりはありません。

 

私が選んだテーマは「イスラーム正教会」。イスラム教の概要を説明しつつ、イスラム教と私たちのキリスト教正教会の考え方の相違点を、具体的に比較しながら理解してもらう、という構想です。

キリスト教の神学の講演だと、他の神父様たちの方がよほど詳しくて、私が話すとボロが出てしまうので、他の神父様がやらないようなテーマにしました。

1時間話してくれとのことでしたが、実際に1時間話すというのはかなりの原稿量です。またイスラム研究は私も専門ではないので、資料調べに時間がかかり、昨日ようやく原稿が書きあがりました。

 

本番(?)までもう2週間ほどですし、その前に事務局でキャプションなどを入れる編集が必要なため、とにかくすぐ提出しなくてはならないということで、昨日の午後に人吉の聖堂に行き、カソックに着替えて収録を始めました。

するとなんと、52分話したところでカメラの電池が切れてしまいました! そんなことになるとは思わないので、充電器は持って来ていません。

やむなく今日、再び聖堂に行って残りの8分間分を追加で収録し、事務局に送りました。

説明のためのパワーポイントも付けなければならないのですが、それはこれから作ります。取りあえず動画はできたので、2月11日の本番に穴を開けなくて済んで安心しています。

なお動画は2月11日以降、YouTubeで公開されます。

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講演会「イスラーム正教会」の事前収録

今日はもう一つ、安心したことがあります。

全国的にオミクロンの感染拡大が爆発的な勢いで、熊本県はついに今日、新規感染者が1000人の大台を超えました。

 

たまたま私の周囲でオミクロン株の感染が分かった人がおり、私も会食などではないまでも同室していたので、熊本県が指定の薬局で無料実施しているPCR検査をすぐ受けることにしました。

しかし、県内の感染爆発で希望者が殺到し、受けられるのは一番早くて木曜日とのこと。いくつか薬局をあたって、抗原検査なら今日できるところがありました。

そこで検査を予約し、今日の収録が終わってからその薬局へ。

 

車に乗ったまま、薬剤師が見ている前で自分で鼻の中をこすり、試薬につけます。結果は陰性でした!

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抗原検査の結果は陰性

もし私が陽性だったら、妻と娘は濃厚接触者となり、保育園での仕事をしばらく休まなくてはなりませんし、そもそも九州に神父は私一人しかいないので、教会の祈祷自体を中止しなくてはならなくなります。

それ以上に、私が感染したことに気づかずに祈祷し、それで信者さんに移ってしまったらもっと問題です。

これだけ感染者が増えると、これから別の場所で感染する可能性はもちろんゼロではありませんが、今日のところはとりあえず検査という具体的な形で陰性が確認できたので、安心しました。