今日の昼は用事で市の中心部へ。
7月の水害では市の中心部が最も被害がひどく、結果としてそこにある商店や飲食店のほとんどは、まだ休業中です。
営業再開した数少ない店の一つが人吉駅前の米津食堂。米津米店というお米屋さんに併設された食堂です。
メニューは800円の日替わり定食の一種類だけ。お米屋さんだけあって、主力商品(?)のライスは何杯でもおかわり自由です。
おかずの種類が多くて美味しく、コストパフォーマンスは最高です。
人吉駅は球磨川からは距離があり、しかも坂の上にあるにも関わらず水没。鉄道は今も復旧のめどが立っていません。
米津食堂も被災したはずですが、8月には瓦礫だらけの中でいち早く営業再開していて、それを見たときは本当に嬉しくなりました。
せっかく駅前に来たので、食後にすぐ近くの青井阿蘇神社へ。
創建以来1200年の伝統を誇る、熊本県で唯一の国宝建造物です。
この社殿も石段の上にあるにも関わらず、水害では床上浸水。奉納されていた宝物類も被害を受けました。
しかし、今は清掃されてすっかり綺麗になっています。
ただ、残念ながら神社の前の池にかかる文化財の禊橋(みそぎばし)は今も壊れたままです。
この池にはたくさんの蓮が植えられていて、水害発生の直前まで花盛りでした。
しかし、水害で大量の土砂が溜まり、蓮の姿は見えなくなってしまいました。
そのまま蓮は枯れてしまったと思われましたが、今日見たらまた葉が茂っていました。
たとえ人が作ったものが壊れたとしても、時間が経てば自然の力は再びよみがえることを見せてくれています。
人吉市民の生活も、いつか必ず復興できると蓮の葉が告げているような気がしました。