大相撲の関脇・正代関が9月場所で優勝しました。
熊本県出身力士が幕内優勝したのは史上初、大関昇進は史上二人目です。
故郷の宇土市だけでなく、県内は沸き立っています。
初優勝、バンザイ! 正代の故郷・宇土市も興奮 花火20発も彩る | 2020/9/27 - 熊本日日新聞 https://t.co/kYvoV0uVEd]
私も昨日はずっと結果が気になっていましたが、鹿児島への巡回から午後帰宅した後も、Zoomのミーティングが17時半まであり、テレビをつけた時にはもう表彰式になっていました。
正代関は学生横綱で、将来を嘱望されて時津風部屋に入ったわけですが、消極的な性格でなかなか殻を破れなかったようです。
しかし、2016年4月の大地震で故郷の熊本県が壊滅的な被害を受けた後、九州巡業で自分に寄せられる声援を聞いて、故郷の人々の期待に応えようと心を入れ替えたと、報じられていました。
大地震からわずか4年で、今度は人吉球磨など県南が豪雨で被害を受けてしまいました。熊本県民は大規模自然災害の圧倒的な力の前に、忍従の思いで過ごしてきたのです。
そのためか、熊本県民の正代関への期待と応援ぶりは、他県の単なる「ご当地力士」へのそれとはレベルが違うように思います。
私たち夫婦も熊本県に来てまだ1年ですが、今回の大水害に遭って地元の方たちのお手伝いをしているうちに、すっかり熊本県民の一員という意識になりました。
ですので、今回の快挙を私も本当に喜んでいます。
さて宇土市は、市長の奥様が人吉出身の正教徒です。
とりわけ、市長と同居されているお義母様(奥様のお母様)がとても信仰に篤く、いつも廻家祈祷(教会に来られない信徒のためなどに、司祭が信徒の自宅を訪問して献じる祈り)に来るよう電話をいただきます。(市長自身は信者ではありません)
それで、何度も宇土市長のご自宅に伺っているうちに、市長夫妻とも顔見知りになってしまいました。
そのようなわけで私自身は、熊本県内では宇土が人吉の次に馴染みのある街になっています。
正代は熊本県出身というだけでなく、さらに宇土の出身ということで、私にとっては本当にご当地力士という思いです。
宇土市主催の優勝パレードが企画されているようなので、もし日程が合えば行って来ようかと思っています。
9月場所が終わり、外を見ると田んぼが実りの時を迎えています。
来場所、正代関は大関になっていますが、さらに努力が実って横綱になることを心から願っています。
それが、私たち熊本県民に災害からの復興への希望と力を与えてくれるものと、固く信じています。