九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

東京から長男が会いに来ました~教会のために我が子と別居したこと

今日は10月9日。人吉の国宝・青井阿蘇神社例大祭おくんち祭」の日です。

1000年以上続く伝統行事で、例年は市内の学校が全て休校となり、町内会ごとの神輿行列が街を練り歩きます。

一年前、人吉に着いた翌々日に、おくんち祭というものがあると聞いて見に行ってみたら、大変盛大なものだったので驚きました。

 

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 今年はコロナ禍に加え、7月の水害からもまだ日が浅いため、市内の神輿行列は中止に。

しかし、神社の境内では神事のほか、子供たちのパフォーマンスなどがいろいろ行われ、神社のYouTubeチャンネルでライブ上映されていました。

#令和2年 青井阿蘇神社 おくんちhttps://t.co/JKjCJlGzKd

 

さて、今日は東京で働いている長男が、人吉に訪ねてきました。

台風の影響で飛行機はどうなるかと思いましたが、全く問題なし。

 

市内の飲食店は、目ぼしいところはまだ休業中ですが、「どこかで美味しいものでも食べようか」と提案したら、妻に「私の手料理を食べたいに決まってるでしょ」と叱られたので、妻に任せました。

 

妻はケーキ作りが得意なのですが、これは妻が今日焼いたシフォンケーキです。

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妻の手製のシフォンケーキ

明日はやはり東京から長女が訪ねてくる予定です。

 

私たち夫婦には子どもが4人いるのですが、私が前任地の横浜教会に異動になった時、当時の持ち家から引っ越した司祭館に家族6人で暮らせるだけのスペースがなかったため、長男と長女の二人とは別居を余儀なくされ、既に10年近く経っています。

もちろん同じ首都圏在住ですから普通に会っていましたが、自活せざるを得なかった彼らは、私たちと同居していた下の子たちと生活に差がついてしまいました。いくら教会のためとはいえ、子どもたちは親を選んで生まれてきたのではないのだから、苦労させて可哀想なことをしたと思っています。

今でこそ、長男は会計事務所に、長女は看護師として定職を得ているので心配はないのですが。

そのようなわけで、この週末だけですが、長男や長女と「一つ屋根」の下で暮らせることは、ちょっと感慨深いものがあります。

 

もっとも明日は台風が本州に接近するので、長女が来られるかどうか心配ではあるのですが…フライトが運休にならないことを祈るばかりです。