本州各地では続々と梅雨明けになっていて、九州はどうなっているのかと思っていましたが、今日ついに九州南部に梅雨明け宣言が出ました。
今日は鹿児島ハリストス正教会の巡回日。
朝から大変な暑さで、南国の太陽が照りつけていました。
天気が良い日は、鹿児島からの帰りは市内で高速に乗らず、錦江湾沿いに海と桜島を見ながら姶良まで一般道を走ることにしています。
今日は快晴の空と青い海に桜島がくっきり見えて、快適なドライブでした。
さて昨日は福岡に、新教会の建設予定地探しで日帰り出張しました。
気になっている物件が一か所あったので、不動産業者に連絡して内見もしました。
福岡の新教会は、今月の全国公会で教団が設立認可を発表したことは既に書きました。
現在の福岡の牧会は、私が人吉から片道2時間半かけて出張し、仮設の伝道所で祈祷しているわけですが、今回の構想は「福岡に居住可能な教会を建て、司祭が人吉から移ってそこに住み、教会活動を行って九州全体を管轄する」というものです。
よって、司祭館・信徒会館と聖堂が建てられるだけの広さの敷地がなければ意味がありません。
また更地を買ったとしても、そこに司祭が住める家を新築できるだけの献金が集まるまで待っていては、いつまで経っても福岡に住んで教会活動を始められません。
さらに、いくら安くて広い物件だとしても、交通が不便で信者さんが通って来るのが大変な場所だと、教会として本末転倒です。
そこで、入手すべき物件は「交通が便利で十分な敷地面積があり、なるべく価格が安い中古住宅」ということになります。
福岡は九州で一番の大都市であり、地価もそれなりに高いので、そんなに都合の良い候補地はなかなか見つかりません。
1年近く前から不動産情報をチェックし続け、今回ようやく良さそうな中古住宅を見つけたので、昨日内見したというわけです。
最寄駅からの徒歩時間を含めて、博多駅から30分以内で着けるアクセスの良さで、敷地も100坪近くありました。
建物はそれなりに傷みがあり、ある程度お金をかけて修繕する必要がありますが、何といっても聖堂が建てられそうな広さの庭があります。
また、LDKとは別に13畳ほどの広さの洋間があり、礼拝所として十分活用できます。少なくともその部屋だけで、今の伝道所の建物の面積より広いです。
普段は私たち夫婦が住んで、月一回の聖体礼儀はその洋間で行い、会食などをするならLDKで食べれば、聖堂が建てられるのは将来の夢としても、教会としてすぐに十分機能できます。また、聖堂が建つまでは、庭は参祷者用の駐車場として使ってもらうこともできます。
業者に聞いたところ、一般の個人より投資目的の業者からの問い合わせの方が多いとのことでした。
要するに家を取り壊してアパートを建て、転売するということでしょう。
それだけ立地が良くて魅力のある物件ということですね。
ますます購入したくなりました。
そのような物件なので価格も結構なレベルです。
福岡伝道所の手元の貯金では手付金すら払えないので、教団ぐるみで資金援助してもらえなければ買うことはできません。
また、来月の信徒総会で説明して、信徒の賛同を得なければ絵に描いた餅です。
人手に渡ってしまう前に、とにかく社内営業ならぬ教会内営業を頑張らなければと思いました。
そのようなわけで昨日は福岡、今日は鹿児島と、九州の北から南まで走破した二日間でした。