九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

ストレスフリーな日常を求めて

私はほぼ毎週末に車で出張しているので、冬場は特に天気予報をいつもチェックしています。

人吉は山奥であり、水害後はいまも鉄道が来ていないので、降雪や道路の凍結があるとどこにも行かれなくなってしまうからです。

文字通り「陸の孤島」であり、そこに閉じ込められてしまって、何もできないでいると気分まで塞がってきます。

 

今は九州の山間部は積雪している地域がかなりありますが、人吉市内は気温は低いながらも、幸いなことに現状では雪には見舞われていません。

ニュースでは札幌市内の記録的豪雪に加え、明日は東京でも大雪の見込みとのこと。大事にならないよう祈るばかりです。

 

さて先週、40年ぶりにバイオリンを再開しました。

レッスンは毎週水曜日なので、今日は二回目です。自宅で少しずつ練習していたら、忘れていた感覚をだいぶ思い出しました。

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練習曲第一番「キラキラ星変奏曲」

この楽譜は、4本あるバイオリンの弦のうち、高い方のE線とA線の2本だけを使って、細かい弓の動かし方と正しい音程の感覚をつかむための曲です。バイオリンを習い始めた幼稚園児くらいの子たちが最初に練習する曲ですが、初心者に逆戻り状態の私にはちょうど良い内容です。

 

ピアノは同じ鍵盤なら誰が叩いても同じ音がしますが、弦楽器は音を作るところから自分でやらなければならない、という違いがあります。もちろんピアノが易しいという意味ではなく(私はピアノは弾けません)、演奏で要求される要素が違うという意味ですが。

さらに、練習すれば技術の向上と、自分がより満足できる音が出ていることを自覚できます。一言で言えば「楽しい」です。

そこが弦楽器の醍醐味であり、今やバイオリンにすっかりはまってしまいました。

 

さて、私は聖体礼儀を執り行う時は自分のスマホで動画に撮り、編集してYouTubeに上げています。

九州は広い地域に4つしか教会がありませんし、それに加えてコロナ禍で、教会に来られる人が大変少なくなっています。

今日はどこの教会で聖体礼儀を行った、説教ではこんな話をした、という情報を教会に来ていない多くの人々に伝えることは、大変重要だと思っています。

しかし、最近はスマホの不具合が酷くなって、反応が遅いだけでなく、あっという間に充電が切れてしまったり、作動中のアプリが突然ダウンしてしまったりと、不都合が多くなってきました。スマホを使うたびにイライラしてストレスが溜まってきます。

しかし、これは同じものを5年以上も使い続けたので、寿命を過ぎてしまったからかも知れません。

特にこの数週間は、聖体礼儀を撮影中、気づかぬ間に勝手に切れてしまうようになりました。先週の福岡の聖体礼儀も、開式から30分ほどで充電が切れてしまい、そこから先は映っていませんでした。

 

これはもう限界だと思い、昨日、市内に一か所しかないauショップに行って最新の機種に変更してきました。

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スマホを機種変

首都圏のショップはいつもたくさんの客がいて、順番待ちが大変ですが、当地は拍子抜けするくらい客がおらず、また欲しい機種もあらかじめ調べておいたので、すんなり手続きは済みました。

新品はもちろん動作がスムーズで、この上なく気分爽快です。

 

前任地と比べれば、九州では格段にストレスが少ない生活を送ってはいますが、バイオリンという新たに打ち込めるものができ、さらにストレス源の古いスマホとはお別れできて、さらに精神衛生的に良いコンディションになったようです。

やはり、人間はどんな環境にいても、また何歳になっても、ストレスをうまく解消することを心掛けるのが何よりも一番だと改めて思いました。