週末の福岡巡回に合わせて、土曜日に太宰府に行ってきました。
九州国立博物館の特別展「皇室の名宝」を見るためです。
わが国の歴史において、公家や大名、有力寺社などから朝廷に多くの宝物が献上されてきました。また戦前は、明治23年に宮内省が設立した「帝室技芸員」制度によって、高村光雲や横山大観ら、わが国を代表する芸術家が、いわゆる「皇室お抱え」として多くの美術作品を制作しました。
それらの宝物は昭和まで皇室のプライベートな財産とされてきましたが、平成になって当時の天皇陛下(現上皇陛下)から全て国に寄贈され、皇居に新たに造られた博物館「三の丸尚蔵館」で一般公開されるようになりました。
歴代天皇の中で、初めて「皇室の財産は日本国民のもの」というご叡慮を示された上皇陛下は本当に素晴らしい方だと思います。
今回は約3千点の収蔵品の中から選りすぐりの約80点が展示されました。いやが応にも期待が高まります。
内部の展示品は撮影禁止なので、参考としてネットで検索した画像を転載します。
じっくり見学してから常設展示のフロアへ。こちらは国宝・重文でも撮影禁止の指定がない展示品は全て撮影できます。
写真は見たもののほんの一部ですが、特別展と常設展を合わせて約3時間、じっくりと見てきました。
国立博物館は一度入ったら出るまで時間がかかるので、入館する前に太宰府天満宮の宝物殿に寄りました。国立博物館と天満宮は屋内通路で繋がっています。
これまで太宰府を訪ねた時は、いつもコロナ禍で宝物殿が休館している時期と重なってしまい、見学できなくて残念に思っていました。今回も8月2日からしばらく再休館するとのことで、「今日を逃しては」と思って訪ねました。
展示品は全て撮影可。歴史の重みを感じさせるものばかりです。
歴史好きな私には充実した一日でした。