九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

太宰府で文化財探訪の博物館めぐり

週末の福岡巡回に合わせて、土曜日に太宰府に行ってきました。
九州国立博物館の特別展「皇室の名宝」を見るためです。

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九州国立博物館

わが国の歴史において、公家や大名、有力寺社などから朝廷に多くの宝物が献上されてきました。また戦前は、明治23年宮内省が設立した「帝室技芸員」制度によって、高村光雲横山大観ら、わが国を代表する芸術家が、いわゆる「皇室お抱え」として多くの美術作品を制作しました。

それらの宝物は昭和まで皇室のプライベートな財産とされてきましたが、平成になって当時の天皇陛下(現上皇陛下)から全て国に寄贈され、皇居に新たに造られた博物館「三の丸尚蔵館」で一般公開されるようになりました。

歴代天皇の中で、初めて「皇室の財産は日本国民のもの」というご叡慮を示された上皇陛下は本当に素晴らしい方だと思います。

今回は約3千点の収蔵品の中から選りすぐりの約80点が展示されました。いやが応にも期待が高まります。

 

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特別展の入口

内部の展示品は撮影禁止なので、参考としてネットで検索した画像を転載します。

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蒙古襲来絵詞鎌倉時代

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伊藤若冲動植綵絵

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藤原定家更級日記」(真筆)

じっくり見学してから常設展示のフロアへ。こちらは国宝・重文でも撮影禁止の指定がない展示品は全て撮影できます。

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葛飾北斎「日新除魔図」(重要文化財

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宮地嶽古墳出土品「金銅製壷鐙」(国宝)

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「踏絵」(重要文化財

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范道生「十八羅漢坐像」(京都・萬福寺所蔵)

写真は見たもののほんの一部ですが、特別展と常設展を合わせて約3時間、じっくりと見てきました。

国立博物館は一度入ったら出るまで時間がかかるので、入館する前に太宰府天満宮の宝物殿に寄りました。国立博物館天満宮は屋内通路で繋がっています。

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太宰府天満宮

これまで太宰府を訪ねた時は、いつもコロナ禍で宝物殿が休館している時期と重なってしまい、見学できなくて残念に思っていました。今回も8月2日からしばらく再休館するとのことで、「今日を逃しては」と思って訪ねました。

 

展示品は全て撮影可。歴史の重みを感じさせるものばかりです。

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菅原道真の書と写経(真筆)

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黒田長政が1619年に寄進した絵巻物「天神縁起」

 

歴史好きな私には充実した一日でした。