今日は鹿児島ハリストス正教会で聖体礼儀を執り行いました。
さて5月に、鹿児島教会で行った闘病中のマチ子さん(仮名)の洗礼について投稿しました。この時はコロナ禍で私が病院に立ち入れず、教会の駐車場に停めた車内で洗礼しています。
マチ子さんの看病のために、アメリカ在住の娘の夏子さんと孫で小学4年生のルカくん(ともに仮名)が4月に一時帰国し、ずっと鹿児島市内のご実家で生活されていました。
しかし、ルカくんは9月からアメリカの新学期が始まるため、来月アメリカに帰ることになりました。
コロナ禍で聖体礼儀後の愛餐会(教会での会食)は昨年からずっと中止していたのですが、今日は特別にルカくんの送別会として、参祷したメンバーで昼食を共にしました。
感染防止対策で食べている間、つまりマスクを外している間は一切しゃべらない「黙食」です。
ルカくんには私たち夫婦からくまモンのトートバッグをプレゼント。とても気に入ってくれたようで安心しました。
夏子さんはマチ子さんの看病のため、当分の間日本に滞在します。
マチ子さんの容態を聞いたら、洗礼後めきめきと元気を取り戻し、間もなく退院してご主人がいる施設で同居されるとのこと。
テレビ電話でご本人と話しましたが、洗礼の時は衰弱してほとんど動けなかったのに、今日は見違えるほどお元気でした。
奇蹟的です。神がフェウロニヤ姉(マチ子さんの洗礼名)の信仰に応え、守り支えてくださっているに違いありません。
正教会では生者への祈りの文言は「幾とせも」(英語では"Many Years!")です。これは神がその人を永く守り続け、祝福と恩寵を与えてくれますように、という意味です。
アメリカで新学年を迎えるルカくんにも、病の床から起きたフェウロニヤ姉にも、「幾とせも」と祈っています。