九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

久しぶりに人吉教会での土曜日

この1週間ほど、1月だと言うのに17℃前後の日が続き、桜が咲きそうなくらいの陽気でしたが、昨日から急に寒くなりました。

今朝は氷点下4℃。車の窓がシャーベットの表面のようです。

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今朝は氷点下4℃

 

毎週土曜日は人吉ハリストス正教会の被災児童への開放日「アソビバ」です。朝9時に旧司祭館に行き、境内の掃除や灯油の補給などのメンテナンスをしました。

普段はそのまま巡回先に向かってしまうのですが、今日は人吉教会で祈祷する日です。

 

いったん司祭館に戻り、近所の自転車店で妻が自転車を購入。

前任者が使っていた古い自転車を廃棄せずに、置いて行ってもらって使っていたのですが、さすがにボロボロになってきたので買い換えました。この辺はスーパーやコンビニでさえも遠すぎて、車がないと生活困難な環境なのですが、かと言ってセカンドカーを買う余裕もないので、私たち夫婦のうち、どちらか一人が車に乗って出かけたらもう一人は自転車に乗ることにしています。

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購入した自転車

夕刻に再び教会に戻り、明日の大聖水式に備えて準備。

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大聖水式の設営

さらに、遠方の信者さんから重病の娘さんのために祈ってほしいと依頼されましたので、妻と二人で病者平癒祈祷(びょうしゃへいゆきとう)を献じました。

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病者平癒祈祷 福音書の朗読


2021.01.30 病者平癒祈祷

 

コロナ禍で誰かのお見舞いに行くというのは難しい環境ですが、私たちは神は臨在だと考えます。つまりこの世という領域は、この世を創った全能の神の領域に収まっているので、この世に神がいない場所はない。もしあるとしたら、自分の中から神を追い出そうとする、人間の罪なる心の中だけという理解です。

ですから、心から神を信じて誰かのために祈るならば、その人がどんな遠くにいようとも、あるいは既に亡くなっていようとも、神の憐みはその人に及ぶと考えます。

 

そのようなことで、今日は久しぶりに人吉で土曜日を過ごしました。