九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

福岡で初めての大聖水式

今日は福岡伝道所で神現祭の聖体礼儀を行いました。


2021.02.07 神現祭聖体礼儀(福岡伝道所)

 

先月は降誕祭を予定していましたが、予想外の大雪で巡回を断念。そこで、一か月遅れのクリスマスプレゼントということで、妻が用意したお菓子を参祷者に配りました。

 

引き続いて大聖水式を行いました。

福岡伝道所は2010年5月の開設から11年目となりましたが、過去一度も大聖水式をしたことがないそうで、日本人信徒の皆さんは初めて見たと言っていました。

福岡の巡回日は以前から毎月第一日曜日で、神現祭は1月19日ですから、祭日が巡回日と一致しないので過去の管轄司祭は行って来なかったものと思われます。

そのこと自体は決して間違いではないのですが、教会によって信者がその祭を経験しているのといないのでは信仰生活に差ができてしまい、不公平で良くないことだと私は考えます。

実際、復活祭も降誕祭も各教会で巡回して行っているのですから、今の管轄司祭である私が他の祭日も同じように取り計らえば良いだけのことです。

そのようなわけで、実際の神現祭の祭日からは3週間近く過ぎていますが、福岡でも神現祭の祈祷を行うことにしました。

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福岡で初めての大聖水式

海外出身の信徒には、大聖水式で成聖された聖水を汲んで帰るのは馴染み深いことですので、大変喜んでいました。しかし、日本人信徒には初めての経験だと思いましたので、あらかじめ聖水を入れるためのペットボトルをこちらから持参して、皆さんに配りました。

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聖水を汲む信徒たち

今日、神現祭の祈祷を行うことは事前に告知していたので、コロナ緊急事態宣言の期間中ながら13人も参祷しました。

今後も前例にとらわれず、有意義な牧会に努めたいと思います。