九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

生神女誕生祭 初めてのブルガリアからのゲスト

昨日、9月21日(ユリウス暦の9月8日)は生神女マリヤの誕生を記念する生神女誕生祭でした。

正教会生神女誕生祭は、復活祭に次ぐ12の大きな祭「十二大祭」の一つです。

つまり降誕祭(クリスマス)と同等の扱いの祭日ということになります。


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私たちが信じているキリストとは、「人類を死から救うために、神が人間となってこの世に来た方」というのが、キリスト教における定義です。

この「神が人間になる」にあたって取られたプロセスは、「神に選ばれた女性から、その子どもとして生まれる」ということでした。これが「主の降誕」であり、キリストの母として選ばれた女性がマリヤです。

そうしますと、神の救いの計画は主の降誕から唐突に始まったのではなく、その母親であるマリヤが生まれた時から既に始まっていたと言うことができます。

これが生神女誕生祭を主の降誕祭と同様に祝うことの根拠です。

 

さて、この日はブルガリアからマクシム兄とアンナ姉の二人が參祷しました。

彼らはブルガリアの首都ソフィアで、格闘技「ブルケンポー」の道場を主宰しています。

韓国で国際大会が行われ、そちらに参加してから福岡に来訪されました。


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しかし、福岡にはたまたま来たのではなく、ブルガリアで制作されたイコンを、わが教会にわざわざ届けるために来てくれたのです。

ブルガリアからイコンを携えて来日したマクシム兄とアンナ姉

イコンに描かれているのはリラの克肖者聖イオアン(876-946)です。
聖イオアンはブルガリア最大の修道院で、観光名所としても有名なリラ修道院創立者であり、ブルガリアで最も崇敬されている聖人です。

新たにイコン画家に描いてもらったものと思われ、迫力のある画風のイコンです。

贈られたリラの聖イオアンのイコン

福岡での聖体礼儀後は、いつも談話室でコーヒータイムにしています。

プロのパティシエ並みにお菓子作りが得意なエミリー姉が、ケーキを差し入れてくれました。クリームの代わりに、生神女の祭日のシンボルカラーである水色に染めた白あんでアジサイの花を型取っています。

エミリー姉の手作りのケーキ

ブルガリアからのお二人は日本語は全く話せませんが、福岡の信徒のほとんどは日本人であるなしを問わず英語話者なので、会話を楽しんでもらえたようです。

私たちのホスピタリティと、聖体礼儀に子どもたちが参祷していたこと(この日はいつもより少なくて三人しかいませんでしたが)にすっかり感激して、帰って行かれました。

 

私はこれまで正教圏の東欧諸国、具体的にはセルビアルーマニア北マケドニアなどを訪ねてきました。それは常に何らかの繋がりやきっかけがあったからなのですが、ブルガリアだけは知り合いがいなくて行ったことがありませんでした。

今回、ブルガリアの方たちと知り合うことができたので、チャンスがあったら是非行って見たい、そして向こうの教会とも交流したいと思いました。