九州に転勤になって1年以上経ちましたが、これまで福岡城址の舞鶴公園と大濠公園は名前を聞いたことがあっても実際に行ったことはありませんでした。
私は元々歴史好きでもありますので、先週末の福岡巡回に合わせて行って見ることにしました。
城跡を歩くのが好きな私には、城郭跡の舞鶴公園の石垣はなかなか魅力的でした。
梅園ではちょうど梅が綺麗に咲いていました。
桜の時期はもっとすごい人出になるでしょう。
重要文化財の多聞櫓は見ていて飽きません。絵になる姿です。
天守閣跡の石垣の上は展望台になっていて、市内が見渡せます。
外堀跡の大濠公園は緊急事態宣言下ながら、そこそこ人が歩いていました。天気が良かったので、眺めも絵になります。
ちょうど国宝の「漢委奴国王印」が展示されていると知ったので、ぜひ見たいと思ったからです。
金印は江戸時代に志賀島で発見され、藩主の黒田家の所有となりましたが、1978年に黒田家から福岡市に寄贈されたものです。
通常入館料の200円を払うだけで、あの邪馬台国伝説のもとになった金印の実物を見ることができます。
この印が奴国王に贈られたのは西暦57年ですが、弥生時代だった当時のわが国に王国が存在していたとは驚きです。
美術館には他に、黒田家の菩提寺・東光院の仏像群、中国の歴史的な陶磁器のコレクターだった門田敏郎氏の「門田コレクション」、電力王・松永安左ェ門の「松永コレクション」といった古美術品の所蔵品がたくさんあり、どれも素晴らしかったです。数か月おきに展示品を換えているそうなので、また来たくなりました。
2階は現代美術の展示室。私自身は残念ながら現代美術の良さが分からないので、流し見するだけでしたが…
福岡城址を歩いてみて、福岡の人々には東京都民にとっての上野公園に相当する場所のように思えました。
トータルで3時間ほどしかいませんでしたが、精神的に満たされて有意義な時間でした。