先日、国勢調査員の方が用紙を司祭館に届けに来ました。
人吉市は7月の豪雨災害の影響で国勢調査が延期され、ようやく先週から調査が始まりました。もちろん、全国で一番最後です。
用紙は手元に来たものの、書くのは結構面倒くさいので、ネットで回答したら、実に簡単に済みました。
職業はどう書くか迷いましたが、「神父」としておきました。自分としては神父は食べるための職業とは思っていないのですが、他に書きようがないので仕方ありません…
さて、今日は人吉ハリストス正教会で子育てサロンの開催日です。
宇土の「よか隊くまもとネット」の皆さんが見学に来訪。フェルトの絵本とタペストリーを手作りしてくださった方がいたそうで、それを届けてくださいました。今もあちこちで、被災した子どもたちのことを気にかけてくださる方たちがいてありがたいことです。
幹事さんの方では、このサロンを広く一般にオープンに宣伝することとし、チラシを作って来られました。
コロナ禍での感染防止対策は、会場提供者として悩ましい問題なのですが、しかしそのコロナ禍の故に公共施設が使えなくなってしまい、被災者の皆さんの行き場がないのが現状ですので、今後も積極的に協力していきたいと思っています。
さかのぼりますが、月曜日に大相撲中継を見た後、テレビをつけっ放しにしていたら、午後6時台の熊本県のローカルニュースで、水害で被災した保育園の復興を報じていました。
インタビューに答えていた園長は、人吉教会の信者ですが、ニュースに出るとは聞いていなかったので全くのサプライズです(笑)。
この保育園は大変な被害を受けましたが、全国から絵本やおもちゃなどがたくさん寄付されて、復旧することができたと園長は語っていました。
こちらには人吉ハリストス正教会が窓口になって集めた義援金の約半分を寄付しています。もちろん、そのことはテレビでは話していませんが。
なつめ保育園は公益的な要素が大きい施設ですので、比較的早くに復旧できましたが、被災地全体では廃墟がようやく解体されて更地になったという段階です。
九州の端っこの出来事ということで全国、特に東京の人々からは忘れられているかも知れませんが、復興はまだこれからです。
多くの方たちに記憶に留めていただきたいと今も願っています。