九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

福岡伝道所で子どもたちのためにウッドデッキを制作しました!

毎月第一日曜日は福岡巡回日です。

昨日、人吉ハリストス正教会の旧司祭館を被災児童にオープンし、様子を見届けてからすぐに福岡に向けて出発。

いつもより早く出たのは、福岡伝道所でウッドデッキを組み立てるためです。

 

福岡伝道所は8畳くらいの広さしかありませんが、参祷者が毎月十数人、多い月は20人以上あり、子どもも多く来ます。

三密状態になってしまうので、屋外に子どものためのスペースを造ろうと思案し、ウッドデッキを設置することを思いつきました。

しかし、工務店に発注したら高くつきますし、ホームセンターの店頭で販売しているものも送料を含めたら結構いい値段です。

そこで、プラモデルのようにバラバラの部品をDIYで組み立てるキットをネットで購入しました。これなら2万円弱で済みます。

伝道所は普段無人なので、現物が届いても受け取れませんから、人吉の司祭館に配送してもらい、私の車で現地に搬入しました。

 

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福岡に到着して、妻と二人で午後2時から二時間ほどかけて制作。

なかなか立派な出来栄えです!

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完成したウッドデッキ

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福岡伝道所

今朝の聖体礼儀に参祷した人たちは、みな驚いていました。

子どもたちも気に入ったようです。何しろ、正教会の祈祷は長いので、いつも彼らは途中で退屈していましたから(笑)。

 

教会は神聖だから、子どもも大人と同様、初めから終わりまで行儀よく祈祷に集中するよう厳しくしつけるべきだという人は少なくありません。しかし私に言わせれば、失礼ながらそんなことをいう人は子どもを育てたことがないか、子育てに将来失敗するでしょう。

「子どもも大人も同じように」と言うなら、子どもだろうと大人だろうと、どんな物事でも「無理強いは禁物」なのです。せっかく親と一緒に子どもが参祷する習慣がついても、それで子どもが教会を嫌いになったら本末転倒です。

子どもにとって大切なのは、親に連れられて教会に通ったことが「良い思い出」として残ることです。そして、その環境作りは大人の務めであり、私のような司牧者はそれを誰よりも率先して行わなければならないと考えます。

 

九州の教会はどこも小さくてお金もないですが、皆さんに「この教会に来て良かった」と思っていただけるように知恵を絞るのは楽しいものです。まずは福岡の子どもたちにそう思ってもらえたら嬉しいですね。