九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

二日連続で船舶成聖式 走行距離590km!

一昨日と昨日の二日間、別々の船会社の依頼で船舶成聖式を執り行いました。

 

25日(木)は大分市南日本造船さんへ。

初めて伺う事業所です。

南日本造船大分市

式典のパターンとしては、まず岸壁で完成した船を造船会社からオーナーに引き渡すセレモニーが行われます。
それまで製造番号で呼ばれていた船にオーナーが名前をつける、という趣旨から正式には「命名式」(Naming Ceremony)と呼びます。

命名

船の名は「Nave Ohana

岸壁でのセレモニーの後、オーナーら来賓一同がブリッジ(操舵室)に集合し、そこで船舶成聖の祈祷を執り行います。

正教会式で行うのは、もちろんオーナーが正教徒(概ねギリシャ人)の場合だけであって、わが国では神主さんが来て神式で行うケースがほとんどです。

船舶成聖祈祷の設営

ギリシャ船籍の船はブリッジにイコンが飾られている

滞りなく成聖式を終えて、14時に次の目的地の長崎県西海市に出発。

大分市からは280㎞ほどあります。

 

4時間かかって18時過ぎに、造船会社の大島造船所が経営するリゾートホテルに到着して一泊。現場は本土ではなく、大島という島にあるので景色は抜群です。

造船所の来賓用宿舎「オリーブベイホテル」

ホテルからの朝の眺望

翌26日(金)の9時から、大島造船所命名式が行われました。

こちらの造船所は命名式を会社を上げての一大イベントと位置付けていて、いろいろなパフォーマンスが行われます。

造船所の社員や来賓らによる紅白の餅つき

地元の子どもたちの和太鼓披露

新船の名前は「Marla Acropolis」です。

岸壁でのセレモニーの後、ブリッジで私の出番(?)の成聖式を執り行いました。

船の名は「Marla Acropolis」

船舶成聖式を執行

こちらの大島造船所さんの命名式では、最後に船の出港を見送ることになっています。なかなか感動的な光景です。

来賓たちによる出港の見送り

他の造船所では成聖式が終わると、司祭の私は御役御免でサヨナラなのですが、大島造船所さんは祝賀会に私も呼んでいただけます。

今回の来賓の多くはギリシャ系の人々で、司会も日本人によるスピーチも英語で行われるのですが、祝賀会自体は鏡割りなどもあって極めて日本的なスタイルです。

来賓らによる鏡割り

お開きには来賓のお偉方たちに樽を飲み干させる(もちろん実際には酒はほとんど入っていません)パフォーマンスがあり、さらに大島造船所のスローガン「上げ潮だ!」コールと来賓の胴上げが行われます。

40年前に自分が社会人になった頃の「昭和の男たちの職場」の雰囲気が満載で、何とも楽しいイベントです。

祝賀会のお開きに来賓が樽酒を飲み干す

 

14時に大島造船所を後にして福岡に戻りました。

私は車での出張の時はいつも走行距離と運転時間を計測していますが、今回の二日間の走行距離は590㎞、運転時間の総計は8時間30分でした。

東京から姫路くらいまでの距離でしょうか。

私も60代なので、若い頃と比べれば体力的に大変なのは大変なのですが、教会外の皆さんとの繋がりが多くできて、とても励みになっています。