九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

鹿児島で十字架挙栄祭 四日間で九州を十字型に走破!

先週の金曜日に船舶成聖の出張から帰った後、土曜日から鹿児島に出張。日曜日に鹿児島ハリストス正教会で十字架挙栄祭の聖体礼儀を執り行いました。

十字架挙栄祭 聖体礼儀


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十字架挙栄祭(The Exaltation of the Cross)とは、4世紀にローマ皇帝コンスタンティヌスの母・エレナ皇太后によって、イエスがかけられた十字架が発見されたことを記念する祭です。

コンスタンティヌス帝は、これまでキリスト教を禁止して迫害してきたローマ帝国において、初めてキリスト教信仰を容認した皇帝です。

彼は、イエスの時代から300年を経て異端が乱立していたキリスト教において、「正しい教え」(オルソドクサ)を確立するために、325年に全てのキリスト教の指導者を招集して会議を開催しました。これを「ニケヤ第一全地公会」といい、ここで批准された「正しい教え」の宣言文を「ニケヤ信経」(Nicene Creed)といいます。

このニケヤ信経を守る教会が異端に対して「オルソドクシ・エクリシア」、日本語で「正教会」と呼ばれました。

その意味でコンスタンティヌス正教会確立の立役者であり、また彼をキリスト教への理解に導いたのがエレナ皇太后であったことから、正教会ではこの母子を「亜使徒聖コンスタンチンとエレナ」として列聖しています。

イコン「亜使徒聖コンスタンチンとエレナ」

 

十字架挙栄祭では聖堂の中央に、花で飾り付けた十字架を置き、参祷者が伏拝(敬意を示すためにひれ伏す)することになっています。

今回もいつもと同様、妻がフラワーアレンジメントを制作して十字架を飾り、聖体礼儀の最後に各自伏拝しました。

花で飾られた十字架

十字架への伏拝

祈祷の後、午後から工務店と打ち合わせ。

鹿児島の信徒会館は建てられてから70年ほど経っている老朽家屋ですが、シロアリが発生しており、早急に駆除工事をする必要があったからです。

工事の内容と費用を詰めて、10月2日に着工することとしました。

 

打合せが終わり、福岡に戻りました。

鹿児島との往復距離は570㎞。その前の大分と長崎での船舶成聖での走行距離と合わせると1160㎞です。東京から神戸まで往復するくらいの距離でしょうか。

四日間で九州を東西南北、十字型に走破したことになります。

それが偶然、十字架の祭日にあたっていて、何とも不思議な巡り合わせでした。