九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

福岡新教会 開所前の諸準備

一昨日の日曜日が、福岡伝道所の最後の一日となったことは既に書きました。

しかし、新教会が来月発足するのですから、その準備をしなければなりません。

そこで日曜日に引越しの荷造りを終えて福岡市内のホテルに宿泊し、昨日は新教会の方で作業してきました。

 

新教会は福岡空港の近くですが、周辺には大型商業施設がたくさんあります。

そこでまず朝一番でホームセンターに行き、資材を購入。さらに家具売り場にも行って、カーテンや事務机などの品定めもしてきました。

旧伝道所は仮設の建物であって司祭館や事務所の機能は全くありませんから、生活や日常業務に必要な家具や備品もほとんどありません。

それを限られた予算で今後どれだけ揃えるか、ということですので、値段を見る目が自然とシビアになります。

大型ホームセンターで備品の品定め

 

買い物を終えて新教会へ。

 

教会といっても、これまで書いてきたように聖堂はまだなく、司祭館の2階の一室をチャペルに転用して祈祷します。

祭壇を置く予定の東側の壁には窓がありますが、隣家がすぐそばなので室内が外から丸見えです。

カーテンをつければ良いではないかと言われそうですが、祭壇に灯したロウソクの火が燃え移ると危険なので、それはできません。

そこでホームセンターで買った曇りガラス風の遮光シートを窓に貼りつけました。

窓に遮光シート(右は貼付済み、左はこれから)

初めから曇りガラスの窓だったように見えて効果抜群。

信徒からステンドグラス風の遮光シートの図案をデザインして制作するという申し出がありましたので、それが完成したら貼り替えます。今から楽しみです。

 

階段には、同じく買ってきた滑り止めシートを貼り付けました。

高齢の参祷者が2階のチャペルへの昇り降りの時、階段で転倒すると大変危険ですので、そのリスク対策としてです。

高齢者の転倒防止のため、階段に滑り止めシート

最後にフェンスに教会の看板をつけました!

それまで何の表札も出ていなかった平凡な一軒家が、看板一枚出しただけで「それらしく」見えてくるから不思議です。

教会名は「九州北ハリストス正教会」、英語表記は「Fukuoka Orthodox Church」です。

新教会の看板を出す

 

看板はネットで業者に製作を発注したものです。費用は1万円もしなかったので、何年も持つとは思いませんが、この看板が古びて取り換えが必要になる頃には、もっとお金をかけて立派な看板が作れるくらい、さらには正規の聖堂を建てられるくらい教勢を伸ばしたいですね。

 

あと一か月足らずで九州北ハリストス正教会のスタートです!