九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

教会に山羊が来ました!

今日は人吉ハリストス正教会でのベビー&ママサロンの日ですが、幹事のYさんの家族以外、来訪者はありませんでした。

私たち夫婦は来客対応の必要がなかったので、ずっと境内の掃除をしていました。

 

教会の隣にSさんという、かつて農家だった広い敷地の家があり、そこで雌雄一つがいの山羊が飼われています。

たまたま妻がSさんを見つけ、教会の除草のために山羊を借りることはできないかと、ダメ元でお願いしに行きました。

すると、冬は草が少なくてわざわざ飼料を買っているので、喜んでタダで貸しますという返事が!

 

しかし、山羊は知らない場所に行きたがらないため、そこに餌があると覚えさせる必要があるとのことで、試しに雌一頭をSさんと一緒に教会の敷地に引っ張って来ました。

すると喜んで山のように生えている雑草を食べ始めました!

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教会に連れて来た山羊

 しかし、山羊は一頭でいることを好まないそうで、パートナーの姿が見えなくなったために、ずっと鳴いているのです。

隣家からもパートナーを呼ぶ雄の悲しそうな声が聞こえてきます。

 

今日は昼で教会を閉めて戻らなければならないので、今日のところはすぐ返却。再会した二頭はすぐ鳴き止みました。

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再会した山羊の夫婦

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雄の山羊。雌の倍くらい大きい。

これまで何度も書いていますが、教会の敷地は約600坪あり、雑草の量がとにかく半端でなくて、草刈りが大変でした。

それでいっそのこと、私費で山羊を借りて教会で飼おうかと真剣に考えたこともありました。

 

frgregory.hatenablog.com

 除草のために山羊を飼うというのはよく聞く話で、ネットで調べたら熊本県内にも山羊のレンタル業者がちゃんとありました。

しかし説明を読むと、山羊は高いところでも登って逃げてしまうため、放し飼いにするには柵と寝るための飼育小屋を新たに造る必要があり、しかもケアする人もいなければならないので、普段無人の教会で飼うのは不可能だと思い、諦めていました。

しかし、隣家のSさんが貸してくださることで、私か妻が長時間教会にいる時だけ、寂しがらないよう雌雄ペアで借り、教会を閉める時に返しに行けば良いので問題は解決です。

逃走防止についても、草のある場所に犬を飼うようにワイヤー製の長いリードで繋いでおけば、とりあえず大丈夫とのこと。犬用のロングリードは、先月わが家の犬が死んで遺品(?)として残っていますので、これもクリアです。

 

何だか思いがけない展開で、心強い草刈りGメン(メエ?)が来ることになり、教会に行くのが一層楽しくなりました(笑)。

ただ、少し繋いでいただけなのに沢山の糞をしましたので、今度はそちらの掃除をしなければならないですが…