九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

インフルエンザの予防接種からの不思議な展開

私も妻も教会という世界にいますと、多くの人と接する機会が多く、また九州に司祭は自分一人しかいないため、病気で仕事に穴を開けると信徒に大変迷惑をかけてしまいます。

そのようなわけで今日は夫婦で病院に行き、インフルエンザの予防接種を受けました。

 

待合室で人吉球磨地方のローカル紙「人吉新聞」を開くと、人吉ハリストス正教会の緒方執事長が秋の叙勲を受けたとの記事が。

緒方氏は相良村に一か所しかない病院の院長で、同じく一か所しかない老人介護施設も運営している村の名士ですが、クリスチャンらしく謙虚な方で、土曜日に教会に参祷した時もそういう話はしておらず、こちらも新聞を取っていないので全く知りませんでした。

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緒方俊一郎氏(相良村教育長)の秋の叙勲の記事

 午後、イコンやワインなどお祝いの品を用意して、妻とご自宅を訪問。ご本人は村役場にいるので、奥様にご挨拶してきました。

 

相良村まで来て、そのまま家に帰るのも勿体ないので、人吉とは反対方向の五木村まで足を伸ばしました。

「五木の子守歌」に歌われた山奥の村です。

水害で被害を受けた道路がまだ修復されていないため、奥地まで行くのは止めて村の中心地で引き返しましたが、紅葉に包まれた山を見て目の保養ができました。

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五木村・道の駅周辺から見る紅葉

今日インフルエンザの予防接種に行かなければ、人吉新聞を開いて緒方氏の叙勲の記事を見る機会もなく、従って相良村まで来ることもないし、相良村まで来なければ五木村の紅葉をわざわざ見に来ることもありませんでした。

そのようなわけで、今日は偶然からの不思議な展開の一日でした。